Mobile:NEWS 2003年6月19日 00:21 AM 更新

Mobile Weekly Top10
そろそろFOMA?──FOMAの歴史

夏から秋に向けて、FOMAがかなり魅力的なラインアップで登場しそうだ。今ひとつ分かりにくいFOMAの型番と歴史を、当初から振り返ってまとめておこう。

Mobile Weekly Top10 6月12日〜6月18日
1位 「505i」はFOMAへの架け橋
2位 NTTドコモ、TV電話機能を標準搭載したFOMA端末3機種を発表
3位 「撮った後」までを考えた多彩な機能〜「J-SH53」のカメラを試す
4位 特集:ドコモの「505i」
5位 「505i」のデータをPCで作る
6位 "本気のFOMA"にQRコードリーダを標準搭載〜ドコモ夏野氏
7位 ここまで来た、TV電話FOMA
8位 6月20日に「A5303HII」発売、「A5402S」は27日発売に
9位 「Nokia 6650」世界に先駆けてお目見え〜ノキア直営店で販売
10位 Mobile Weekly Top10:「SO505i」を使ってみた

 FOMAが次第に盛り上がってきている。筆者の周りでも、多くのユーザーが「FOMA P2102V」を購入した。そろそろ、“使える携帯”になってきたFOMAについて、これまでの流れと現状のラインアップを整理しておきたい。

 第1世代のFOMAが登場したのは、2001年10月だ(2001年9月の記事参照)。当初の端末「N2001」「P2101V」は、いずれも連続待受時間が50時間と短く、“FOMAは電池が持たない”と言われるきっかけとなった(2002年2月の記事参照)。

 続いて登場したのが、「iモーション」に対応した“青いFOMA”「N2002」だ(2001年10月の記事参照)。TV電話以外に、動画というFOMAならではのサービスがここで始まった。

 それから1年後、2002年9月には連続待受時間を125時間まで伸ばした「T2101V」が登場(2002年9月の記事参照)。続いて、2002年末から2003年頭にかけて、連続待ち受け時間が180時間程度まで向上した3モデルが登場した(2002年12月の記事参照)。一般に、「第2世代FOMA」と呼ばれる「N2051」「F2051」「P2102V」である。

 2051シリーズの“51”は、当時大ヒットしたドコモのカメラ付き端末「251iシリーズ」から取ったネーミングだという。また、「P2102V」は液晶が回転する斬新な形状で大ヒット。現在50万契約を抱えるFOMAのうち、10数万台は「P2102V」だという。この3台は、未だに現役だ。各端末のレビューはこちらをどうぞ。

 そして、2003年6月に発表された第3世代と呼べるであろう新端末はTV電話機能を標準搭載した(6月16日の記事参照)。2051シリーズの後継ではあるが、型番は2102Vに統一された。要するに、最新FOMAといえば「2102V」シリーズである。

  • N2102V……109グラム。99cc
  • F2102V……USBで接続してOutlookとシンクロ可

 「2102V」シリーズの特徴は、(1)TV電話対応(2)iモーションメール対応 といったところ。ただしiモーションメールは、「N2002」「T2101V」「SH2101V」などからフォーマットが変わっている。しかも新コーデックが追加されたため「N2051」「F2051」「P2102V」とは互換性がない場合もある。

 軽量かつ、連続待受時間は200時間を超えた。FOMAのエリアが順調に広がっていることとも合わせて、購入候補として挙げられる端末だ。

 今後のFOMAの動向は、ドコモが開発支援するメーカーとして名前が挙がっているシャープと三菱電機が2003年度中にFOMAを投入する予定(4月23日の記事参照)。また、秋に登場といわれる新型FOMAは、iモード事業部の夏野剛氏が「ミリオンセラーが出るようなFOMAを計画している」と言うように(6月10日の記事参照)、かなり力の入ったものになるようだ。一説にはカメラは200万画素とも言われている。

変わりダネFOMA

 FOMAには、変わった端末も多い。筆頭に挙げられるのは、PDA一体型の「SH2101V」だ。ザウルスOSをカスタマイズしたOSを持ち、PIM機能は抜群。超小型の通話ユニットは、本体とBluetoothで接続される。残念なのは10万円を超えるお値段か(2002年8月の記事参照)。


 もう1つは、PDC(普通のiモード)とのデュアル端末「N2701」だ。FOMAのエリア内では普通のFOMAだが、FOMAエリア外ではPDCとして利用できる(5月27日の記事参照)。サイズも極端に大きいわけではなく、「FOMAは欲しいけど、エリアが……」という人にはお勧めだ。




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[斎藤健二, ITmedia]

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