BREWの新バージョン、世界に先がけて日本でデビューか「BREW 2.1はおそらく日本でのサービスが一番早い」──モバイル・コンテンツ・フォーラムのセミナーでクァルコム・ジャパンのビジネス開発環境部長、野崎孝幸氏がCDMA陣営のロードマップに言及した。
クァルコム・ジャパンのビジネス開発担当部長、野崎孝幸氏が、モバイル・コンテンツ・フォーラムのセミナーに登場、BREWとベースバンドチップのロードマップに言及した。 BREWは最新バージョンが登場する見込みだ。現在日本で提供されているBREWアプリのバージョンは2.0。野崎氏によれば、QUALCOMMのサイトには、既に2.1のSDKが公開されているという。BREW 2.1は、アプリからカメラを制御したり、チップ側に搭載された3Dアクセラレータをアプリから使えようになるなどの特徴を備え、対応アプリの登場は「おそらく日本が一番早い」。SDKはほかの言語に先がけて英語版と日本語版が公開されている。 CDMA端末に搭載されるベースバンドチップも強化される模様だ。現行端末に搭載されているのはARM7ベースの「MSM5100」で、秋に予定されている(3月28日の記事参照)CDMA2000 1x EV-DO本サービスの対応端末では「MSM5500」に移行する。 今年後半にはCPU性能を大幅に強化したARM9コア(2001年8月22日の記事参照)のMSM6100を搭載した端末が出てくる可能性があるという。MSM6100は、MPEG-4のエンコードやデコードおよびダイレクトコンバージョン方式のRadioOneに対応(2002年2月5日の記事参照)、2D/3Dのグラフィックアクセラレータを搭載するなど1チップの中にさまざまな機能が搭載される。
ダイレクトコンバージョン方式を採用することでベースバンドとRFの周波数変換のために必要であったIF回路が不要になる。また動画用のチップを別に搭載する必要もなくなり、端末コストの低減や多機能ながら小型な端末の開発が可能になるという。 KDDIがBREW端末の年間販売目標としているのは700万台(1月29日の記事参照)としているが、BREW対応端末の現行ラインアップは2月下旬に発売された東芝製の「A5304T」(1月29日の記事参照)と、夏モデルとして発表された鳥取三洋製の「A5306ST」(5月4日の記事参照)の2モデルに過ぎない。野崎氏は「秋以降(BREWは)急速拡大する見込み」とコメント。KDDIの販売目標と合わせて考えても、秋以降の端末は、BREWを搭載してくる可能性が高い。 関連記事 KDDI、BREWを導入〜ローエンド端末にも KDDIがBREW端末「A5304T」を発表した。BREWによって、アプリケーションの世界流通、企業向けアプリケーションの開拓、コンシューマ向けの快適なアプリケーション環境を狙う。Javaとは異なり、今後ローエンド機にもBREWを搭載していく予定 KDDI、「1x EV-DO」試験サービスを4月30日スタート KDDIは、第3世代携帯電話の高速データ通信「CDMA2000 1xEV-DO」方式の試験サービスを4月30日から都内の一部で開始すると発表した 解説:さまざまなARMプロセッサ 〜16ビットから32ビットまで〜 一口にARMプロセッサといっても、ARM7とかARM10と呼ぶこともあれば、ARM V5とかARM V6という言い方をする場合もある。ARMプロセッサはどのように進化し、どのようなバリエーションを持っているのだろうか。 BREW対応、デジカメライクな撮影スタイル〜「A5306ST」 ダウンロード可能なBREW対応モデル第2弾として登場するのが鳥取三洋製の「A5306ST」。デジタルカメラライクに撮影ができ、アンテナの色で紫外線の強さが分かるUVチェッカーアンテナが搭載された KDDI、BREWに本格対応した新機種「A5304T」 KDDIは、アプリケーションプラットフォーム「BREW」に対応した「A5304T」(東芝製)を2月下旬に発売する。携帯電話最大クラスの2.3型TFT液晶を搭載するほか、31万画素のCCDカメラ、撮影補助用のライトも備えたムービー端末だ クアルコム、CDMA端末用ダイレクトコンバージョンチップセットを発表 関連リンク モバイル・コンテンツ・フォーラム [後藤祥子, ITmedia] Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved. モバイルショップ
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