Mobile:NEWS 2003年7月9日 05:54 PM 更新

メガピクセルカメラに指紋認証、QRコード読み取りも〜「F505i」

128万画素CCDを搭載、セキュリティには指紋センサーを採用し、QRコード読み取りも可能──。505iシリーズの5機種目となる「F505i」は、「機能は欲張り、ボディはスリム」な富士通製の端末だ。

 7月11日から発売される富士通製の「F505i」は、さまざまな機能を搭載しながらもスリムなボディを維持した欲張りな端末だ。これまで発売されている505iシリーズの中では重さ105グラムと最軽量。連続通話時間や待ち受け時間も最長となっている。F505iの機能的な特徴は、1)指紋認証センサー 2)メガピクセルカメラ 3)QRコードの読み取り。

 ドコモはF505iの月間目標販売台数を11万台としている。


指紋認証を活かしたアプリがプリインストール

 セキュリティで保護された端末内のデータは、端末下部に備えられた指紋センサーを使って解除できる仕組み。発表会ではiモード事業部企画部長の夏野剛氏が何度か失敗していたが、うまく認証させるには、0キーの上部分に指先がくるような感じで指の腹を押し当てるのがコツだ。

 指紋認証によるセキュリティ解除は、従来から端末に用意されている4ケタのパスワードで解除するのと同様に利用でき、「電話帳・履歴」「メール」「マイピクチャ」「マイムービー」「スケジュール・ToDo」「自動起動」などの項目で設定できる。


指紋は最大10個まで登録でき、指紋登録するには7回から10回センサーに指紋を読み込ませる必要がある

 面白いのは指紋センサーに対応したiアプリが2つ、端末内にプリインストールされている点。「マイエージェント」は、登録した指紋と電話帳データをリンクさせることで、「人差し指でセンサーに触れれば○○さんにメール」「親指でセンサーに触れれば○○さんに電話」というように、触れるだけで通話やメール作成を行えるソフトだ。

 もう一つは、指紋センサーを使って犬の世話を行える「ちびわんふれんず」。認証済みの指でなでるのと、認証されていない指でなでるのとで、犬が異なる反応を見せるというペット飼育ソフトだ。


内蔵される指紋センサーを使ったアプリ。左が「ちびわんふれんず」、右が「マイエージェント」。なでるといっても、指紋センサーをこするわけではなく、世話する人の認証を行うだけだ

 指紋認証を使ったアプリは、「コンテンツプロバイダから企画も挙がっており、対応ソフトが出てくる可能性もある」(ドコモ説明員)という。

miniSDに保存した画像もiショット送信可能

 F505iに搭載されるカメラは128万画素CCD。カメラの下には撮影補助用のライトが、端末左側面には接写切り替え用スイッチが搭載される。「接写で推奨している距離は14〜15センチ」(説明員)。カメラの起動は右方向キーを押すか、メニューから選択するかのいずれかで行え、起動時間が0.6秒と高速なのも特徴だ。

 撮影可能な静止画のサイズは「iショット(S)」「iショット(L)」のほか、240×268ピクセルの「待ち受け画面」、480×640ピクセルの「VGA」、960×1280ピクセルの「SXGA」の5種類。いずれのサイズで撮影した画像も、本体やminiSDカードに保存できる。miniSDカードに保存した画像は、iショット(S)とiショット(L)ならminiSDカード上から直接送信することが可能。それ以外のサイズでも、いったん本体にコピーすれば、iショット(S)、iショット(L)、待ち受け画面の3とおりに変更する機能があるため、どんなサイズで撮影しても、iショット送信できる仕組みだ。撮影中に撮影サイズを[*]で異なるサイズに切り替えられるのも気が利いている。


撮影サイズは5種類。どのサイズで撮影しても、待ち受け画像サイズやiショット可能なサイズに変換できる

 F505iではMP4形式の動画撮影にも対応している。こちらも本体、miniSDカードのいずれにも書き込みが可能。端末内での閲覧以外にも、PCに取り込めば「QuickTimeプレイヤーで閲覧できる」という。1回の録画で最大6分記録でき、同梱される16MバイトのminiSDカードと本体メモリを使えば、合計で最大67分の動画を撮れる。


動画撮影時のインタフェース(左)と、ツーショット撮影時のインタフェース(右)。iショット(S)と待ち受け画面の撮影時にツーショット撮影が行える。画面の左半分と右半分を2回に分けて撮影、1枚の画像として保存できる機能だ。撮影補助用ライトはメールボタンを押すことでオン/オフを切り替えられる

QRコード読み取りはiアプリから

 QRコードの読み取りは、内蔵のiアプリから行う仕組みだ。QRコード読み取りに対応したiアプリを起動、iアプリ経由でカメラを立ち上げてQRコードを撮影すると、電話番号やURL、メールアドレスが読み取られてテキスト表示される。表示されたデータからは、メール送信やWebアクセスができるほか、アドレス帳への登録も行える。


QRコード認証はiアプリ経由で行う

 ほかにも5段階から選べるメールの文字サイズ、背面に搭載された256色表示の有機ELディスプレイ、3枚レンズでゆがみのない画像を撮影可能なCCD、変換候補が一覧表示される「予測変換機能」などの機能が用意される。


5種類のサイズから選べるメール表示。最大と最小ではこれぐらい違う


撮影補助用ライト(左)とマクロ切り替えスイッチ



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[後藤祥子, ITmedia]

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