「撮ったあと」を気にせず撮れる〜「J-T010」のカメラ機能(2/2)フレーム合成は120×160、144×176、240×320ピクセルの小さな画像だけでなく、VGA画像に対しても行えるのが特徴。フレーム加工画面は初のQVGA液晶端末「J-T08」からの高解像度を生かしたレイアウトが引き継がれている。1つの画面上で画像サイズ、加工のプレビュー画面、フレームの候補名3つが表示され、上下キーを押せばプレビュー画面上でどのように反映されるかを見られる。
ほかにも撮ったあとの編集機能として「テキスト貼り付け」「マーカースタンプ」、画像を回転させる「画像アレンジ」などの機能が用意されている。 なお写メールモードでの静止画撮影時は、セピアやエンボス、デッサンなどの効果をかけながらフレームを付けて、ファインダー画面でその効果を見ながら撮影することができる。撮影後の加工では、効果やフレームの位置合わせができないのには注意が必要だ(デジタルカメラモード時は効果をかけながらの撮影のみ対応で、フレームを付けながらの撮影はできない)。
J-T010では、背面液晶に待ち受け動画を設定できる。そのため動画撮影モードも、通常撮影の「ハンディビデオ」のほかにサブ液晶サイズの動画を撮れる「サブ液晶ビデオ」を選べるようになっている。いったんハンディビデオで撮影した動画をサブ液晶用には変換できないからだ。 ハンディビデオでは、最大2分45秒撮影できる「ファイン」と最大4分8秒撮影できる「ロング」を選べ、それぞれ音の有無を設定可能だ。サブ液晶ビデオは最大10秒までの録画が行える。 面白いのはいずれのモードでもセピアやエンボスなどの設定を反映させながら録画ができる点。ハンディビデオでは、効果とフレームの両方を反映させながらの撮影も可能だ。
ハンディビデオで撮った動画は、動画編集機能「ビデオつく〜る」を使ってフレームをつけたり分割結合してオリジナルムービーを作れるほか、静止画として切り出すこともできる。
画像管理もなかなかよくできている。静止画のサムネイル表示では、カーソルが当たっている画像の名称と大きさが表示され、表示速度も速いとはいえないものの、ストレスを感じさせるほどではない。ただ、ビデオ撮影時には名称しか表示されないのは残念な点だ。
静止画、動画いずれのサムネイル表示でも、右ソフトウェアキーが「チェック」に割り当てられている。画像や動画にチェックをいれて、真ん中のソフトウェアキーを押すと「一括消去」「保護/解除」「フォルダ移動」「コピー」「チェックリセット」など、複数枚を選択した後に続く動作にすぐ移れるのは便利な仕様だ。
9枚の静止画の連写が可能な「連写」での撮影時には、シャッターを押した後に一つの画面上に9枚の画像が表示さる。ここで不要な画面のチェックを外して必要なものだけを保存したり、チェックを入れた写真だけでアニメーションを作ったりといった作業ができる。
そもそもユーザーは撮影時や加工時にサイズを気にしたくないものだ。まったく気にせずに済む端末はまだ出てきていないが、J-T010はそうした感覚に近づこうとしている。 残念なのが文字入力時のレスポンスが今ひとつな点。キーの押下に文字がついてこないことがあり、入力スピードが速い人はストレスを感じることがあるかもしれない。これだけ多くの機能を使いやすく搭載しているだけに、惜しまれる点だ。 関連記事 「J-T010」の辞書機能を試す 東芝製端末「J-T010」には、計10万語におよぶ「国語」「英和」「和英」の辞書機能が搭載され、分からない言葉を手軽に検索できる。どんなシーンで使えるかを試した。 携帯電話に写真付きのデータベース〜「J-T010」のポケットデータベース J-フォンの東芝製端末「J-T010」に搭載された「ポケットデータベース」。カメラで撮った写真やメール、メモリダイヤルなど、端末内データの有効活用を狙ったこの機能を試した。 新端末はここでチェック〜WIRELESS JAPAN 2003 WIRELESS JAPAN 2003は、最新端末にいち早く触れられるチャンス。各社ブースには発売間もない端末や、今後発売される端末が多数展示されている。 J-フォン、SDカードスロット搭載の「J-D08」「J-T010」を発売 J-フォンはSDカードスロットを搭載した写メール端末2機種を7月上旬以降、順次発売する。記録画素数31万画素の三菱電機製「J-D08」とQVGA液晶に電子辞書機能搭載の「J-T010」の2モデル 「J-T010」の「この」機能に魅かれた理由 WIRELESS JAPANで見たさまざまな新端末の中で、印象に残ったのがJ-フォンの東芝製端末「J-T010」。これまで撮りだめた写真を生かせそうな機能があったからだ。 関連リンク 東芝「J-T010」サイト J-フォン [後藤祥子, ITmedia] Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved. 前のページ | 2/2 | 最初のページ モバイルショップ
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