Mobile:KEYWORD 2003年8月18日 06:41 PM 更新

SAR【えすえーあーる】

SARは、電波の平均エネルギー量を表す比吸収率を示す。電波が人間の健康に影響を及ぼさないよう、基準が設けられており、携帯電話についても各メーカーがSARを公開している。

 SAR(Specific Absorption Rate)は、電波の平均エネルギー量を表す比吸収率のことで、電波が人間の健康に影響を及ぼさないよう、科学的根拠に基づいて定められた技術基準。2002年6月1日より、携帯電話等が発する電波について新たな制度が法制化されたことにより、各メーカーがWebページ上でSARを公表している。

 電波が身体に与える影響に対しては、これまでいろいろな測定方法がとられてきたが、国際非電離放射線防護委員会 (ICNIRP) のガイドラインによって、頭部における局所SARの標準測定方法が示された。電波法関連省令(無線設備規則第14条の2)で規定されている算出方法は次の通りで、単位にはW/kg(ワット・パー・キログラム)が使われる。

 「電磁界にさらされたことによって任意の生体組織10グラムが任意の6分間に吸収したエネルギーを10グラムで除し、さらに6分で除して得た値をいう」

 日本国内におけるSARの許容値は2W/kg。これはICNIRPのガイドラインに沿ったもので、この数値を超えない限り、年齢や体格の違いによらない安全率を確保しているという。すべての携帯電話は、財団法人テレコムエンジニアリングセンター(TELEC、用語参照)などによって、技術基準適合証明を受けており、SARもその対象に含まれる。

 米国ではSARの許容値は1.6W/kgと、日本より厳しい基準になっている。国際間の足並みの乱れを指摘する声もあるが、auの「A5401CA」で0.766W/kg、ドコモの「FOMA P2102V」で0.536W/kg、「D505i」で0.758W/kg、J-フォンの「J-SH53」で0.30W/kgと、いずれもガイドラインを大幅に下回っている。これらの数値は、いずれも送信電力を最大にした場合の最大値で、実際に利用する際にはさらに低い数値となる。

 国際ガイドラインによると人体への影響は、携帯電話の数十万台に相当する、138KW/kg相当の電波を2時間から3時間、眼球に浴びた場合に白内障を生ずると報告されている。


SAR測定システム(TELECサイトより)

関連リンク
▼ 総務省 電波環境の保護
▼ 衆議院議員長妻昭君提出携帯電話の電波が人間の脳に与える影響に関する質問に対する答弁書
▼ ソニーエリクソン
▼ 三菱電機(D505i)
▼ 富士通(F505i)
▼ 日本電気
▼ シャープ
▼ パナソニックモバイルコミュニケーションズ(SARは各機種ページを参照)
▼ au電話の比吸収率について
▼ J-フォンのSAR値について

[江戸川, ITmedia]

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