Mobile:NEWS 2003年8月28日 01:36 AM 更新

海外からの引き合いも〜スパイシーのメールエンジン


 携帯向け一般Javaアプリケーション配布サイトの運営で有名なスパイシーソフトが、将来への大きな布石として開発を進めているのが「スパイシーモバイルメールシステム」と言う携帯電話向けのメールクライアントソフトだ。

 現在、iアプリとして作られ、「AOLメールプラス」としてドコモAOLへのライセンスを既に開始している(6月26日の記事参照)。待受iアプリとして動作し、PCで利用しているアカウントを使ったメールの読み書きが行えるのが特徴。パケット削減機能付きのブラウザも備え、サーバ側とアドレス帳の同期も行えるようになっている。

 同社の強みは、Javaアプリケーションのポータルとしてトップクラスに位置する「アプリ★ゲット」を通じ、インターネットのISPやポータル事業者と提携関係にあることだ。スパイシーモバイルメールシステムは、携帯電話と連携したサービスを提供したいISPやポータルの思惑にもうまく合致する。

 近々、ドコモAOLの続くライセンス先を発表できる見通しになっており、ビジネスの両輪がうまくシナジー効果を出しているかっこうだ。

 国内の有名ISP/ポータルへの採用を機に、「すごく海外からの引き合いがある」と同社副社長の小原聖誉氏は話す。現在はiアプリ版のみだが、MIDP版の開発も進めており、近くマルチキャリア対応となる。「最終的にはネイティブ対応」であり、国内外含めてキャリアとの交渉を進め、端末の組み込みソフトとしての搭載を狙っている。



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ドコモAOLは待ち受けiアプリを使った有料のメールサービスを開始する。携帯電話上から、AOLに限らず会社や他ISPのメールを読み書きできる。独自のアドレス帳を備え、携帯紛失時にはネット経由でアプリをロックできる機能も搭載した。

▼ アプリ★ゲットのVodafone版、EZ版〜スパイシーソフトが目指すもの
携帯向け一般Javaアプリケーション配布サイトとして、確固たる地位を築いてきたアプリ★ゲット。スパイシーソフトは合弁会社を買収し、同一システムによるマルチキャリア対応を進める。


関連リンク
▼ アプリ★ゲット
▼ スパイシーソフト
▼ mobidec 2003

[斎藤健二, ITmedia]

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