“携帯メール”をもっと使いやすく(1/2)通話並みに、いや人によっては通話よりも利用頻度の高い、“携帯メール”。しかし使い勝手は機種によってまだ差がある。少しでも使いやすい携帯メール機能になるために、四つの提案をあげてみた。
携帯電話の利用用途といえば、通話に並び、メールが圧倒的な地位を占める。ドコモの調査によると、日に6通受信、4.4通送信するというのが平均的iモードユーザーの姿だ。 ところが、メールが使いやすいかどうかと考えると、まだ進化の途上にある端末が多い。どのあたりが、使い勝手向上のためのポイントなのだろうか。
一つ目のポイントは、メール作成のための手順だ。メール作成のシチュエーションを考えてみよう。
三つのうち、現在、対応が不十分なのは「撮影した写真をメールで送信する」ときだ。 カメラを立ち上げて写真を撮る。続いて右や左のソフトキーに割り当てられている「メール添付」(iショット)ボタンを押すと、撮影した画像が添付された形で新規メール作成画面が立ち上がる。 しかし「宛先」(to)を選択すると、メールアドレスを手入力する画面が出てくる端末がほとんどだ。いまどき、相手のメールアドレスを手で入れるユーザーがどれだけいるのだろう。結局はそこから「引用」を選択し、アドレス帳やメール送受信履歴を利用することになる。 そこで提案1だ。宛先ボタンを押したときに、アドレス直接入力画面を出すのはそろそろやめてほしい。「送信アドレス履歴」「アドレス帳呼び出し」「直接入力」、さらにあらかじめ設定した“よく使うアドレスリスト”から選択肢が出るようにしてほしい。
「宛先」ボタンを押しても直接入力画面にはならず、アドレス履歴などの選択肢が現れる機種の例。左からJ-フォンの「J-SH53」、auの「A1301S」、ドコモの「SH505i」「P251iS」 単に新規メールを書くのならアドレス帳から選択して「メール作成」も行える。しかし画像付きメールの場合、メール作成画面からアドレスを入力することになる場合が多い。カメラの普及がメールの利用方法をも変えた一例だろう。
メールボタンを押したときに、どんな画面が現れるか。最もアクセスしやすいメール機能は何か。これは案外重要な項目だと思う。頻度が高いにもかかわらず、アクセスするのが案外やっかいなのが「返信」だ。 閲覧だけでなく、メールの作成に返信を多用するユーザーが多いことからも、受信メールの重要性が分かる。そこで提案2。メールボタンを押して最もアクセスしやすい機能は、受信メール画面にすべきではないだろうか。 ドコモとJ-フォンでは、ほとんどの端末がメールボタンを押すと、最初にフォーカスが当たっているのが「受信メール」になっている。メールボタンを押して、決定、決定……と押していえば(自動振り分けをしている場合は別だが)最新メールを閲覧できるようになっている。 au端末では「新規メール作成」がデフォルトだ。受信メールを見るには、“下ボタン、あるいは[2]を押す”という動作が必要になる。もっとも、メールボタンの長押しをした場合に、他社では新規メール作成が多いが、au端末ではCメールメニューが表示される。このあたりも、受信メールにたどり着きにくい理由の一つになっているのかもしれない。
左と中央はドコモの「N505i」「F505i」。メールボタンを押したら、デフォルトフォーカスが「受信メール」に当たっている。右のau「A5401CA」では、デフォルトは「新規作成」だ
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