Mobile:NEWS 2003年10月27日 01:02 PM 更新

半数を超えたアプリ対応端末〜ターゲットはどこに?

iアプリやVアプリ、EZアプリといった、アプリに対応した端末は、全体の半数を超えた。しかし、同じキャリア向けでも登場時期によって仕様はまちまち。アプリ開発の際のターゲットはどこに置いたらいいのだろうか。

 ドコモやボーダフォンの端末ライナップで、ハイエンドとエントリーを分けている機能は“アプリ”だ。2001年の「503iシリーズ」から携帯電話へのアプリ搭載が始まったが、2003年に入ってアプリ搭載機のアクセスシェア比率が5割を超えた(アクセスシェア=実際のサイトへアクセスしてきた端末の機種別シェア)。


フレックス・ファーム調査による大手一般サイトへのアクセスシェア(2003年7月)

 各キャリアとも、毎年のようにアプリの仕様をアップグレードしており、携帯アプリ開発時にはターゲットをどこに向けるかが課題となる。


 ドコモの場合、503iシリーズ向けの10Kバイトか504i/505iシリーズ向けの30Kバイトかが、ひとつ目の選択となる(504iでは100Kだったスクラッチパッドサイズが505iでは200Kバイトに拡大している)。アクセスシェアの約7割は既に30Kバイト対応となっている。

 ボーダフォンのVアプリは、「J-0x」「V4xx」が対応する50Kアプリ、「J-5x」「V6xx」が対応する100Kアプリ、「J-53」が対応する256Kアプリの三つに分かれる。50Kアプリが未だ7割を占め、ハイエンドアプリへの移行はあまり進んでいない。「50Kアプリをターゲットにアプリを企画するのがベストと思われる」(フレックス・ファーム)

 auでは、BREW対応機のアクセスシェアが急速に伸びてきた。未だ4機種に過ぎないが、アクセスシェアは14%まで達している。「BREWとJavaでは互換性がない。今後BREWが増えていくので、どちらかに対応するか両方作成するか悩ましい」(フレックス・ファーム)

 なお、アプリ対応端末と非対応端末のアクセスシェア上位は以下のようになっている。

ドコモアプリ対応機種シェア非対応機種シェア
N504iS7.8%P211i3.2%
N504i3.7%N251i3%
N503iS3.2%P251iS3%
auアプリ対応機種シェア非対応機種シェア
A3015SA2.2%A1013K1.2%
A5302CA2%A1014ST0.8%
A3012CA2%A1302SA0.8%
ボーダフォンアプリ対応機種シェア非対応機種シェア
J-SH081.8%J-SA040.8%
J-SH091.7%J-SA050.7%
J-T081%J-T070.6%



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関連リンク
▼ ケータイ・マイスタ
▼ フレックス・ファーム

[斎藤健二, ITmedia]

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