WLAN-SIM【だぶりゅらん・しむ】WLAN-SIMは、無線LANのユーザー認証に使われるSIMカード(用語)の仕様。業界団体であるWLAN Smart Card Consortiumが、2003年10月に「WLAN-SIM V1.0」を発表している。 無線LANによる接続には通常、ユーザーIDとパスワードによる認証が必要だが、GSM方式の携帯電話に使われているSIMカードの技術を転用することで、個人認証のセキュリティ面の強化はもとより、事業者間のローミングサービスに活用できるメリットがある。 WLAN-SIM V1.0では、無線LANで使われる認証方式として、業界標準であるIEEE802.1x(2002年10月の記事参照)と、ダイヤルアップで使われるPPPを拡張したEAP(Extensible Authentication Protocol)に対応しているのが特長。これはいわゆる最新の暗号化技術である、WPA(用語)で使われる認証方式である。
(図版:http://www.intel.com/jp/developer/ update/images/wi08031_g2.gifより)WLAN-SIMのベースとなった、EAP-SIM認証プロトコルによるネットワーク図 SIMカードが挿入できる無線LANカードは、ノキアと小田急電鉄が共同で行った実証実験「モバイルIPv6@トレイン」(2002年1月の記事参照)でも使われていたが、市販品として既にNokiaの「D211」が海外で発売されている。 D211は、SIMを挿入することによってGPRS(用語)、およびHSCSD(High Speed Circuit Switched Data:GSMの回線交換型データ通信方式。マルチスロット伝送を利用し、最大57.6Kbpsを実現する)端末としても利用できる、携帯電話内蔵のデータ通信カードだ。また、同社のWebページで入手できる専用ドライバを導入することで、Windows XP上にてEAP-SIMが利用できるようになる。
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