Flexスタイル、携帯電話としての使い勝手は〜「P505iS」(1/3)2軸回転構造のFlexスタイル採用により、5つのスタイルで使い分けられる「P505iS」。使い勝手にユニークさを期待する向きも多いが、基本的には従来の折りたたみ型に、デジタルカメラ的な利用法を付加したオーソドックスなスタイルだ。
“Flexスタイル”という斬新な回転機構を引っさげて登場したパナソニック モバイルコミュニケーションズの「P505iS」(11月13日の記事参照)。利用シーンに合わせて5つのスタイルを使い分けられるFlexスタイルの「携帯電話」としての使い勝手を試した。
液晶部の回転が特徴的なP505iSだが、持ち歩きスタイルと通話スタイルだけ見ると特別な印象は受けない。背面のサブディスプレイは向きこそ変わったが「P504i」(2002年6月5日の記事参照)や「P2102V」(3月21日の記事参照)と同じデザインのモノクロ液晶で、キーレイアウトも“P”の伝統が引き継がれている。独立したクリアキーやiモードキーを備えていないのが“P”以外からの乗り換えユーザーに違和感を感じるさせるかもしれない。
新機能として追加されたのが「ロールナビボタン」。円形のセンターキーの周囲を指で軽く押しながらなぞると、上下キー代わりの役目を果たす。アドレス帳やメール、Webなど素早く画面をスクロールさせたいときに便利に使える。
センターキー部分に押圧センサーを内蔵するロールナビだが、筆者の場合は慣れるまでに多少の時間がかかった。自然にかかる親指の腹で操作するとまったく反応しなかったりするのだ。だからといって強く指をかけると、センターキーや4方向キーが反応してしまう。 試行錯誤したところ、親指を立てて爪でなぞるようにするとうまく操作できた。もっともこの方法でも筆者の場合、なぜか左手より右手のほうがスムーズに動作するという状態だ。P505iSの場合、キーリピートがあまり早くないこともあり、電話帳のスクロールなどでは便利なのだが、どうもうまくいかない。人にもよるだろうが、慣れるまでに多少の時間がかかるようだ。 もっともこのロールナビを使わなくてもマイナス要因はない。センターキーや4方向キーが特に押しにくいこともないし、ロールナビボタンでしか行えない操作はほとんどないからだ。 ロールナビボタンを除けば、操作系はP5xxシリーズ伝統のままだ。iモード起動用の専用キーは持たず、クリアキーも必要な場合にのみ左ソフトキーに割り当てられる。待ち受け画面からはセンターキーでメニューに入り、4方向キーで機能を選ぶ。最初の階層は3×3のアイコンメニューだが、1〜9のキーでショートカットできるような機能もなく、ある意味、頑ななまでに操作系には手が加えられていない。
側面のボタンはデジカメスタイルの関係上、再び右側面に移動した。「P505i」(8月6日の記事参照)では2つだったボタンに両サイドへの傾けと押し込みに対応した「ズーム/選択ボタン」が追加されている。このボタンは通話スタイルや持ち歩きスタイルでは一切機能しない。上下キー+センターキーの機能が割り当ててあればiモード利用時に役立ちそうで、少々もったいない気もする。 なお持ち歩きスタイルとビューアスタイル時のメモボタンの動作には注意が必要だ。待ち受け中は長押しでマナーモードのオン/オフだが、着信時には短押しで着信音の一時的消音、長押しで留守電着信と共に伝言メモが有効になる。しかしここでマナーモードに移行するわけではない。設定次第では再び着信があると着信音が鳴る場合もある。 伝言メモ有効/非有効時の音声着信音量は別々に設定できるので、有効時の着信音量を無音にしておけば、マナーモードの代用としても使える。マナーモードの設定を忘れて不意の着信に慌てることが多い人は、この設定にしておくと便利だろう。ただしメール着信音などは伝言メモ有効時でも変化しないので、この点には注意してほしい。
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