Mobile:NEWS |
2003年12月19日 03:18 AM 更新
|
ケータイカメラ画質研究ラボ
202万画素+AFは予想以上の画質「V601SH」(3/3)
前のページ
室内での撮影:バランスよく撮れています
続いて室内で撮影。まずは蛍光灯の下でいつもの調子でいく。
ホワイトバランスもうまく補正されているし、暗部にノイズが出ていたり、ディテールを見るとややエッジ強調が強く感じられるところもあるが、ここまでくると、どのレベルの絵を目指すかというコンセプトの問題にも関わってくる。個人的には多少暗部がざらついても色鮮やかで見映えのする絵で構わないと思う(普通、色を鮮やかにするとノイズも増えるので)。ただ中間調をもうちょっと持ち上げてもいいかもしれない。
これは白熱灯下で撮ったもの。背景はグレーのグラデーションペーパーなのだが、色かぶりなく白熱灯の赤みが完璧に補正されているのが分かる。ホワイトバランスはオートのみなので、逆に照明の雰囲気を残した写真を撮りたい人は困るかもしれないが、白熱灯下でここまでホワイトバランスを合わせてくるのはすごい。解像感もあり、ラバーダックに書いてある文字(ホテルの名前)もぎりぎり読めるくらいだ。
これはマクロモードで撮ったもの。10センチくらいの距離に近づいている。エッジ強調もコントラストも高めなのでかなりシャープな写りだ。
左が「通常モード」、右が「夜景モード」
ろうそくの光で撮影してみた。増感されたせいかノイズは増えているが、実際にこれだけ写れば上等。夜景モードでは露出アンダー気味になって明暗を際だたせてくれる。
左から「ライチフルーツ」「チェリー」「マスカット」の色のライトを点灯させて撮影した
モバイルライトを点灯して撮影してみた。全部で7色がフルーツの名前で用意されているが、そこから白いライチフルーツ、赤いチェリー、緑のマスカットを使ってみた。
もうちょっと記録時間が早いとうれしい
なお、撮影にかかる時間は、最高解像度最高画質でSDカードに記録した場合、シャッターを押してからボタンの表示が登録になるまでは2秒程度(撮影時のシャッター音によって変わるが)、そこから登録をして保存が完了するまでが10〜15秒程度とちょっとかかる。自動保存にした場合は合計で11〜19秒(どういうわけかバラツキがけっこうあった)。これにAFに要する時間(1〜2秒)が加わると思っていい。解像度を下げるともうちょっと高速になる。
体感的には自動保存にして10秒なら待てるが、20秒だとイライラするという感じだ。
記録メディアはフルサイズのSDカード。miniSDに比べて入手が容易でPCでも扱いやすいのがよい。
正直なところ、V601SHの画質は予想していたよりずっとよかった。これだけ撮れるとは思っていなかったのだ。えらいものである。AFも近距離撮影ではかなり威力を発揮してくれる。これで1枚当たり5〜6秒で撮影できるようになったら、デジカメとしてもかなり魅力的だ。
関連記事
「V601SH」の進化のポイント
シャープ製の最新端末「V601SH」は「バウリンガル対応」だけではない。ボーダフォン初となる202万画素CCDカメラのオートフォーカスの使い勝手や、テレビにも出力できる動画環境、抜本的に見直されたソフトウェアなどを概観していこう。ちなみに、ミュージックプレイヤーの料金は1500円になる予定だ。
オートフォーカス202万画素のバウリンガルケータイ「V601SH」
ボーダフォンは、オートフォーカスの202万画素CCD搭載の「V601SH」を12月上旬に発売する。撮影した静止画や動画はテレビ出力が可能。犬の鳴き声を画面上で翻訳する機能も備えている。
色作りが秀逸〜「J-SH53」の100万画素カメラ
世界初の100万画素CCD搭載携帯電話として市場投入されたJ-フォンの「J-SH53」。カメラ性能も「世界初」にふさわしい優秀な出来だ
[荻窪圭, ITmedia]
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
前のページ
| 3/3 | 最初のページ