FOMA「900i」を買うべきか(1/2)50xシリーズに代わるドコモのメインストリームを担う役割を持ったFOMA「900iシリーズ」が発表された。ドコモユーザーは果たして900iに乗り換えるべきなのだろうか。待受時間など基本スペック、新サービス、端末などを、auやボーダフォンの端末とも比較しながら考えてみる。
ドコモが“FOMAへのシフト”を目指して作り上げた、FOMA 900iシリーズが発表、2004年2月に発売される予定だ(12月18日の記事参照)。ドコモユーザーは、これを機にFOMAへ乗り換えるべきなのだろうか。
そもそも“つながらない”“電池が持たない”という悪評によって伸び悩んだFOMAだけに、携帯電話としての基本スペックは最も重要な改善点だ。 カメラが付こうがゲームが動こうが、そして料金が安かろうが、それはエリアと電池が最低限確保されていなければ意味がない。900iでは、どこまで改善されたのか。
数字だけ見ると、900iのスペックはかなり良好だ。連続待受時間は移動時で300時間を目標としており、KDDIやボーダフォンの3Gを上回る。 ※もっとも、ドコモと同じ通信方式を使うボーダフォンの場合、900i並の待受時間を実現するのは時間の問題だろう。3G端末提供メーカーもNECやシャープなど共通している ただし、人口カバー率は注意が必要。これは市町村規模で見たエリアの広さを意味しており、建物の影や室内、地下で使えるかどうかは関係ないからだ(9月19日の記事参照)。 カバーエリアの面で、3G随一を誇るのはKDDIだ。これはKDDIが採用した通信方式が下位互換性を持っているため。ドコモやボーダフォンの3Gは2GのPDCと互換性がなく、3G向けのエリアを一から構築した。KDDIのCDMA 1xおよび1X WINは、1999年4月から全国展開しているcdmaOneと互換性があり、cdmaOneエリアであれば通話やデータ通信が可能だ(10月22日の記事参照)。その結果が「第3世代ケータイが地下鉄すべての駅で使えるのはauだけ」というアピールポイントにつながっている。 ドコモも、2003年中に都営地下鉄45駅(全106駅中)でFOMAが使えるようにするほか、2004年中には営団地下鉄駅も順次エリア化していく。 しかしエリア密度の面では、まだまだ50xに分がある。「ドコモの携帯なら山奥や海でも使える」──。これは2G時代のドコモの強みだったが、3Gの900iでは、こちらはまだ期待できない。
サービス面はどうだろうか。色や画像を散りばめたリッチなメールは、“次世代の絵文字”として各社少しずつ取り込みを始めているが、900iの強化点の一つ「デコメール」は、他社の一歩先をいった。
[斎藤健二, ITmedia] Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved. 前のページ | 1/2 | 次のページ モバイルショップ
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