Mobile:NEWS |
2003年12月26日 11:41 PM 更新
|
2003年の携帯業界を振りかえる(1/3)
端末はメガピクセル化し、絶好調のKDDIは契約者数の伸びでドコモを上回った。そして迷惑メールは未だに送られてくる──2003年の携帯動向を、Mobileの記事から振り返ってみる。
2001年の携帯Java、2002年のカメラ付き、と比べると、“大革新”と呼べるような出来事はなかったが、各機能が成熟したという意味では面白かった2003年。端末・業界のトピックを取り上げ、まとめて振り返ってみる。
2003年、携帯電話は売れた。ヒット商品505i
携帯電話の出荷量を見ると、2003年11月まで13カ月連続で前年同月を超えた(12月11日の記事参照)。2002年はカメラ付き端末がブームとなった年だが、2003年はそれよりも端末が売れたことになる。
端末の動向としては、「メガピクセルカメラの年だった」といえるのではないだろうか。当初カメラ付きで出遅れたドコモだが、春の505iシリーズではメガピクセル端末を3機種用意、冬の505iSシリーズでは全機種メガピクセルとするなど(10月21日の記事参照)、“カメラ機能”を強く訴求した。
ドコモのカメラ付き端末に対するユーザーのニーズは高く、ZDNet Mobileの記事でも年間アクセス数ランキングの上位は505i、505iSシリーズがほぼ独占した。
携帯・自動車電話の出荷台数推移(12月11日の記事参照)
|
|
携帯カメラは200万画素まできた
2003年5月、初のメガピクセル級端末「D505i」が登場したのに続き、ボーダフォンからは「J-SH53」が発売。KDDIも「A5401CA」を投入し、携帯カメラは一気にメガピクセル化した。
メガピクセルとセットで標準機能に組み込まれたのが、QVGA液晶と外部メモリカード。いわゆる“3種の神器”だ(2月14日の記事参照)。
また、カメラ機能の向上に伴い、“ヨコ撮り”できる携帯が増えてきたのも2003年(10月24日の記事参照)。ビデオカメラのようなスタイルで撮影できる「P2102V」、液晶横回転でアッと言わせた「SO505i」と「A5305K」、そして“爪切りスタイル”こと複雑に動く液晶を持った「P505iS」。単なる折りたたみ型に留まらず、メガピクセルカメラの搭載によって新しい携帯デザインの方向性が模索された。
3キャリアのメガピクセル端末を表にしてまとめてみた。うち「D505iS」は200万画素相当、「V601SH」「SH505iS」「A5403CA」は200万画素以上のカメラを搭載している。
※D505iは出力のみメガピクセル
携帯3社のカメラ端末比率。TCA発表の契約者数と、キャリア広報部発表のカメラ端末稼働台数から算出(12月5日の記事参照)。「写メール」で先行したボーダフォンのカメラ普及率は8割近くと高く、ドコモとKDDIは同じようなカーブを描いて普及が進んできた
|
|
[斎藤健二, ITmedia]
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
前のページ | 1/3 | 次のページ