2019年の生活を変えたコト:「コード決済」が普及するほどに「おサイフケータイ」の良さを再確認できる件
2019年はあまりモノに投資をしませんでしたが、コード決済に結構投資したような気がします。ただ、コード決済を使えば使うほど、おサイフケータイの良さを再確認できてしまい……。
仕事柄、1年に数台のスマートフォンやタブレットを個人的に買ってきました。しかし、2019年は、ここ数年としては(下手すると初めて携帯電話を手にした2001年から)過去最低となる2台しか買いませんでした。3月に敢行した引っ越し(参考記事)で想定外の費用がかかってしまったことが一番の原因です。引っ越しに向けてお金をためておけば良かったです……。
取りあえず購入したのは、NTTドコモの「arrows NX F-01K」と「Xperia 5 SO-01M」の2台。前者は「端末購入サポート」の駆け込み、後者は久しぶりにXperiaを使いたいと思ったから……ということで、ある意味でどうでもいいような理由で買いました。
その代わりというわけではありませんが、Wear OS(旧Android Wear)ベースのスマートウォッチを2年ぶりに買い換えました。Fossilの「Sport Smart Watch」です。実は私、編集部内でWear OSベースのスマートウォッチを使っている唯一の人間だったりもします。
編集部では、私以外はほぼ全員「Apple Watch」ユーザーです。それにあらがう……という文脈ではなく、形状的な意味でどうしてもApple Watchが選択肢に入らないのです。“時計”って、やっぱり丸くないと落ち着かないんですよ……。
このSport Smart Watch、海外では「Google Pay」のNFC決済に対応しています。しかし日本国内(厳密には日本で登録したGoogleアカウント)では、現時点において機能を有効化できません。一部のVisaデビットカードにおいてGoogle Payを介したNFC決済に対応したので、そろそろ日本でも解禁されることを期待したいです。
生活を変えたという観点では、QRコードやバーコードを使った「コード決済」の普及が大きいと思います。特にソフトバンクとヤフーが合弁で展開している「PayPay(ペイペイ)」は、「え、このお店でも使えるの?」というような所まで加盟店になっていて、本当にビックリします。
モバイル決済という観点では、携帯電話やクレジットカードの契約の兼ね合いから「d払い」や「楽天ペイ」も良く使っています。たまったポイントを使う手段として、これほど便利なものはありません。
コード決済は、利用する前にアプリを起動する必要があります。その上でコード類を提示するか、自分で店頭のコードを読み取って金額を入力しなければなりません。通信が不安定な場所でコード決済を使おうとするとなかなかコードが表示されないといったトラブルも起こりがちです。
d払いに関していうと、少し使わないでいるとログインし直さなければならない仕様が若干面倒です。支払おうとしたタイミングで強制再ログインに当たってしまうことがあるのです……。「事前にログインしとけば済むでしょ」って話ではありますが、「セキュリティを優先し過ぎるがゆえに利便性に難が出る」という典型例でもあると考えます。
そんなこんなで、コード決済を使う度に「おサイフケータイ」の良さを痛感することも事実です。アプリを起動していなくてもかざすだけで決済(データの読み書き)ができることは、本当に評価されるべきだと考えます。
Suicaや楽天Edyなど、カード側に残高を持つタイプのプリペイドサービスならかざすだけで決済を完了できます。iDやQUICPay+でも、クレジットタイプのものは少額利用であればセンターへの問い合わせなく使えるので本当にスムーズに決済できます。
ただ、おサイフケータイはお店(加盟店)側からすると決済端末の導入コストが重くのしかかることも事実……だったのですが、最近は(手数料はさておき)おサイフケータイに対応できる安価な決済端末もちらほら出てきています。
コード決済はコード決済で便利なのですが、利便性を重視するなら、おサイフケータイ決済やNFC決済にもう少し注力してくれないかなぁ、と思う年末なのでした。
関連記事
吉野家で「iD」と「楽天Edy」 きょうから利用可能に
吉野家が電子マネー「iD(アイディ)」と「楽天Edy(エディ)」を7月4日から導入。吉野家の国内店舗1161店(同日時点)で利用できるようになった。Google Payが「iD」に対応 まずは「SMBCデビット」「ライフカード」から
NTTドコモの非接触決済「iD(アイディ)」が、Google Payを介して利用できるようになった。まずは「SMBCデビット」と「ライフカード」から対応する。Visaデビットカードが「Google Pay」に対応 一部カードでタッチ決済が可能に
QUICPay+やiDに続き、一部のVisaデビットカードが「Google Pay」を介したタッチ(コンタクトレス)決済に対応した。端末にNFC通信機能があれば、おサイフケータイ非対応でも利用できることが魅力だ。三菱UFJ銀行、Visaのタッチ決済が使える「MUFG Wallet」アプリを提供
三菱UFJ銀行は、10月4日に公式スマホアプリ「MUFG Wallet」をリリース。本アプリに三菱UFJ-VISAデビットを登録すると、日本を含む世界約200の国・地域の対応加盟店でVisaのタッチ決済を利用できる。なぜNFC決済を導入? マクドナルドがモバイル戦略で目指すもの
読者の皆さんで、これまでマクドナルドを利用したことがないという人は少ないのではないか。そんなマクドナルドが、Type-A/B方式のNFCを活用した決済サービスを導入した。その狙いは? マクドナルドのモバイル戦略を聞いた。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.