日本語入力は初代リボルバーケータイの“ATOK for au”から“Advanced Wnn”(2003年2月の記事参照)に変更された。Advanced Wnnは携帯電話では初のフルスペック仕様のものを搭載しており、予測変換時でも通常変換の候補も同時に表示されるなど、よりシームレスな日本語変換が可能になった。
実際日本語入力の使い勝手は悪くない。予測変換候補は、読みの入力に合わせてリアルタイムでディスプレイ下部に一覧表示される。候補選択中でも、そのまま数字キーを押して読みを追加入力したり、通常変換に移行できる。最新ケータイでは当たり前になりつつある仕様だが、予測変換にキー操作が必要だったA5305Kに比べると隔世の感がある。
予測変換用の候補も豊富で、通常変換用の候補が同時に表示されるメリットは大きい。地名、人名などは主に通常変換用の辞書に登録されており、これらも特にキー操作を行わなくても候補として表示されるのは便利だ。候補一覧を左ソフトキーでページ送りできるのも素早い候補検索に役に立つ。
英文字の入力は1バイト文字を利用する場合でも、2バイト文字のモードで入力した方がよさそうだ。2バイト文字の英字入力モードでは変換操作が可能で、先頭のみ大文字、すべて大文字/小文字、2バイト文字/1バイト文字などへの変換ができる。1バイト英文字入力では変換操作はできないので、「すべて小文字」といった英文字の入力はかえって手間がかかるからだ。
マナーモードの使い勝手にも触れておきたい。まず便利なのはプリセットされた「通常マナー」「サイレントマナー」「ドライブ」といったモードでも、アラーム音だけはそれぞれに音量を設定できる。「目覚まし代わりにアラーム機能を使っているが、マナーモードの解除をし忘れて役に立たなかった」といったトラブルを防げる。
マナーモードは2種類のオリジナル設定ができる。 音量、バイブレータ共に着信、Eメール、Cメールなど個別に設定が行えるなどかなり自由度が高い。マナーキー(閉じた状態では[back]キー)の長押しで最後に選択したモードになるので、オリジナル設定を標準で使うこともできる。待ち受け状態でマナーキーを押せばマナーモードの選択になるので、使い分けもかなり容易だ。
アラーム機能も細かく設定できる。「指定日のみ」「毎日」「特定曜日」といった設定が可能で、スヌーズ機能もある。1回あたりの鳴動時間も1〜5分の間で設定でき、10件まで設定できる。
本格フラッシュ付き100万画素カメラ、電子コンパス機能、リボルバースタイルといった派手な機能に注目が集まるA5502Kだが、通話やEメールなどの携帯電話としての基本機能も充実している。
購入を迷う点があるとすれば、145グラムという重さだろう。多機能化に伴って重量増の傾向にある携帯電話とはいえ、現行のau端末では最も重い。同程度の重さの端末はドコモの「SO505i」(特集参照)やボーダフォンの「V801SA」(2003年12月の記事参照)くらいしかない。トップヘビーではないので片手で持っていて疲れることはないが、今時の端末の中でも重い部類に入ることは意識しておいたほうがいいだろう。
次回はカメラ機能などの付加機能についてレビューする予定だ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.