カメラは京セラ製端末初のメガピクセルで、100万画素CCD。既にau端末では200万画素クラスのA5403CAが登場、ドコモ端末では505iS/900iシリーズすべてがメガピクセル化されるなど、今となっては珍しくはないが、“メガピクセル後発”なりのこだわりも多い。
まずは携帯電話初となるキセノンフラッシュの採用だ。単体デジカメと同様の本格フラッシュで、暗闇でも2メートルくらいまでの被写体をしっかり撮影できる。フラッシュは明るさに応じて自動発光するので、“暗い場所だからフラッシュをオンにする”といった手間もない。
撮影スタイルはデジカメライクな横撮りで、閉じた状態で2.4インチの大型ディスプレイをファインダーとして使える。閉じたまま側面のカメラボタンを押せばワンタッチでカメラが起動、アプリボタンを押せばメニューを呼び出せる。メニューからは左右キーと決定キーで、さまざま設定変更が行える。
「フォト画質“メール”」で撮影すれば1152×864ピクセルで撮影した画像もau端末やPCにメール添付して送信できる。もっともフォト画質“メール”では、ファイルサイズが100Kバイト以内に制限されるので、1152×864ピクセルでは目に見えて画質が劣化する。Eメール送信するなら640×480ピクセルまでが実用的だろう。
最初からEメール送信するつもりなら、Eメール作成画面から撮影に移行するといい。この場合、フォト画質が一時的に“メール”に設定され、いちいちフォト画質を設定する手間が省ける。また「高画質で撮影したかったのにフォト画質“メール”のまま撮り続けてしまった」というミスも防げる。
撮った写真はminiSDカードに直接書き込むことが可能で、miniSDカードが差さっていると640×480ピクセルと1152×864ピクセルの画像は自動でminiSDカードに保存される。ただminiSDカードに保存された画像は直接Eメールに添付できない。撮影直後の保存確認画面で“Eメール”を選択した場合は(Eメール添付可能な場合のみ)本体メモリに保存される仕様だ。
少々気になるのは開いた状態で撮影する場合。本体を抱え込むように持つと、指が映り込みやすい。本体にしっかり指が沿うようにして、できるだけ下のほうを持つように心がけた方がよさそうだ。
またフラッシュの自動発光も、被写体が近すぎると白トビしてしまうこともある。実質白トビしてしまうため使いものにならないマクロ撮影時でも自動発光が有効なのには疑問が残る。
フラッシュは無効にも設定できるが、カメラを起動するたびに必ず自動発光に戻ってしまう。開いた状態ではワンキーで設定を変更できるが、デジカメスタイルの場合は少々面倒。フラッシュの設定を残せる選択肢は搭載してほしかったところだ。
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