“撮った後”の機能は、どうだろう。本体メモリ、miniSDカードに保存した画像は共に、サムネイル表示が可能。表示自体は高速ではないが、表示の最中でもスクロール操作やメニュー呼び出しなどができるため、それほどストレスは感じない。本体メモリでは日別、月別、年別といった自動フォルダ分け表示も可能だ。
画像は回転、拡大といった表示にも対応。拡大表示を使えば、1152×864ピクセルで時刻表などを撮影して、本体で確認するような使い方もできる。操作面でクセを感じるのは、画像加工をする場合。一覧で画像を選び、そこでメニューを呼び出すのだが、画像表示中にはメニューを呼び出せない。“画像加工機能はないのか”と勘違いしそうだ。
本体メモリとminiSDカード間、ユーザーフォルダなどへのコピーと移動は、フォルダ単位で行える。複数の画像を指定して、一括でコピーや移動をすることも可能だ。複数指定はサムネイル一覧から選べ、コピー速度も実用的なレベルだ。ただユーザーフォルダに移動してしまうとサムネイル表示が行えないので、あまり積極的に画像の分類に使う気にはならない。
画像加工は320×240ピクセル以下となり、1152×864/640×480で撮影した画像のリサイズも320×240ピクセル以下になる。
1152×864ピクセル、640×480でファイルサイズが100Kバイトを超えてしまった画像は320×240ピクセル以下にリサイズしないとEメール送信はできない。またminiSDカードに保存した画像は、本体メモリにコピーしないと、Eメール送信も画像加工も行えないのには不満が残る。
“miniSDカードに保存された画像も直接Eメール送信が可能で、必要があればEメール送信時にリサイズや再圧縮ができる”──といった機能があれば、さらに便利に使えるだろう。せっかくのデジカメスタイルなのだから、1152×864ピクセルで撮った画像をminiSDカードにどんどん保存し、気に入った画像はEメールで送る──といった使い勝手が望まれるのではないだろうか。再圧縮を除けば、手作業で行えることを自動化するだけで済むはずだ。
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