ドコモのNEC端末、パナソニック モバイル端末で注意したいのが、側面に配置された「メモ」ボタン。あたかも、これを押すとメモ帳が起動しそうだが、実際は伝言/音声メモの確認・再生機能だ。
携帯電話が“電話機”だったころは、メモといえば音声メモだった。しかし、文字入力機能も強化され情報端末化した今となっては、専用ボタンを割り当てておくにはちょっともったいないようにも思える。
せめて、このボタンを押すことで音声が録音できればいいのだが……。
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メモを書き留めたのはいいけれど、それをどう活用するか。
- ファイルとして保存できるか(内部・外部メモリ)
- メール送信できるか
- スケジュール登録できるか
などが気になるところだ。凝っているのが「N900i」などNEC系のソフト搭載端末。SDカードに書き出したり、スケジュールに登録したり、iモードメールとして送信、赤外線送信など、さまざまな利用法が。カシオの「A5404CA」はスケジュール登録こそできないが、テキストファイルとしてメール添付したりファイル保存したりできる。「SO505iS」は、メモリースティック保存や赤外線送信が行える。「SH900i」「SH505iS」などはメール作成、スケジュール作成、ToDo作成、外部メモリに保存が可能だ。
左から「P900i」「A5403CA」「SH505iS」のメモ帳のサブメニュー
ただし、多くの端末ではまだ、“メモは入力したらそれっきり”になっている場合が多い。今後の対応が期待される部分だ。
ちなみに、各機種は何件のメモを登録できるのだろうか。手元にあった機種を調べてみたところ、10件が多いようだ。1件あたりの文字数は最大512文字(A5403CA)から最大48文字までさまざま。あまりに最大文字数が少なかったり件数が少ないメモ帳機能は使い勝手が悪い。
手元にあった機種 |
件数 |
1件最大文字数 |
A5403CA |
8件+1件 |
512文字 |
A5501T |
10件 |
500文字 |
A5503SA |
10件 |
128文字 |
W11H |
10件 |
500文字 |
P900i |
10件 |
256文字 |
SH505i |
10件 |
64文字 |
SO505iS |
10件 |
50文字 |
D505i |
1件 |
48文字 |
P505iS |
20件 |
50文字 |
V801SA |
1件 |
64文字 |
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今後のメモ機能はどんな方向に向かっていくのだろうか。ひとつ考えられるのは音声メモだ。欧米と違い、自分の言葉をメモとして録音したり聞いたりすることは日本では流行らなそうだ。しかし、手軽なボイスレコーダーとしてのニーズは確実にあるだろう。
石田衣良の小説「4TEEN」では、14歳の主人公たちがこっそりと携帯電話で相手の声を録音するシーンが出てくる。しかも、録音した音声をファイルとしてPCに保存するのだ。
ボーダフォンの「J-SH52」(2002年10月の記事参照)を皮切りに、ドコモの「P505iS」(の記事参照)や「P252iS」(4月2日の記事参照)をはじめ、「SH900i」もボイスレコーダー機能を搭載。外部メモリの利用法としても、地位を確立してきた。
本格的なボイスレコーダーとはいえないが、使い勝手の良さが光るのが、au端末の「マイボイス録音」。10秒の音声をQCELP形式(CDMAの通話用圧縮形式)で録音できるものだ。10K〜20Kバイト程度のファイルとしてデータフォルダに保存できる。もちろん、メールに添付して送ることも可能だ。au端末のほか、PCでもQuickTimeで再生できる。
※マイボイス録音が行えるのは、AxxxxシリーズおよびC5000シリーズ、「C3001H」。再生は、C400シリーズ以降で行える(C408Pを除く)
認知度は今ひとつだが、例えば「A5403CA」「A5501T」では待受から[メモ]ボタンで現れるメニューで「マイボイス録音」も選べるようになっている。また「W11H」「W11K」「W21H」といった1X WIN端末では、パケット定額制を選べるため、マイボイス録音をメールに添付すれば、実質無料で音声を送信できる。工夫次第で、いろいろな使い方ができそうだ。
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