3G携帯の2つ目の大きなメリットはパケット料金だ。KDDIだけは従来からパケット料金を変えていないが、FOMAやVGSは従来の3分の2に価格を下げている。
キャリア | パケット単価 |
---|---|
ドコモ・FOMA | 0.21円 |
KDDI・CDMA 1X | 0.2835円 |
KDDI・1X WIN | 0.21円 |
ボーダフォン・VGS | 0.21円 |
3Gの料金的メリットは、これだけではない。さらに“3Gならでは”のオプションプランが用意されているのだ。
キャリア | 追加オプション |
---|---|
ドコモ・FOMA | パケットパック、パケ・ホーダイ |
KDDI・CDMA 1X | パケット割 |
KDDI・1X WIN | EZフラット |
ボーダフォン・VGS | ハッピーパケットスーパー |
3G携帯ならではといえるのは、やはりパケット定額制。ドコモが6月から開始する「パケ・ホーダイ」(月額4095円)や、KDDIが提供中の「EZフラット」(月額4410円)では、どれだけパケット通信を行っても料金は変わらない。
最後に、忘れてはいけないサービスが「着うた」だ。100Kバイト以上のデータをダウンロードするだけに、通信速度的にもパケット料金的にも3G携帯でないと現実的ではない。
3キャリア共に3G携帯であれば、着うたのダウンロードが可能。ただしFOMAの場合、「1曲○○円」ではなく、「月額300円で○曲までダウンロード可能」と、あくまで月額課金なのには注意したい(2月6日の記事参照)。
3G携帯には、ほかにもテレビ電話や装飾付きメール(FOMAならデコメール、KDDIならパステルメール)、各種のゲーム、海外での利用など、さまざまな魅力があるが、それらは別の記事を参照してほしい。
逆に、3G携帯のデメリットにも目を向けておこう。
FOMAが出始めの頃に盛んに言われた問題点──待受時間の短さは、昨今の3G携帯ではほぼ払拭されたと考えていい。FOMAの900iシリーズはいずれも400時間以上。505iなどとほとんど変わらないと考えていい。一方、当初は問題にならなかったau端末では、待受時間がシビアになってきた。200時間を切る端末がけっこうあるからだ。
エリアの狭さも、着実に改善が進んでいる。特にFOMAで不評だった地下も次々とエリア化されており(3月5日の記事参照)、都心部であれば大きな不満は感じない。ただし山間部などでは、まだまだエリアは狭い。その意味では、第2世代サービスのcdmaOneの電波も使えるKDDIのCDMA 1Xのエリアの広さはピカイチだ。
端末が、まだ大きく重いのも課題の1つ。以前に比べればかなり改善されたが、小型軽量端末の多くは第2世代だ。小さく軽い端末が欲しい……という向きには、特にドコモの場合、第2世代端末をお勧めすることになる。
この時期、各社が3G端末を投入してきたが、そのメリットとデメリットを把握した上で端末を選択してほしい。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.