4モデル目の900i「SH900i」を試す(2/3 ページ)

» 2004年04月13日 21時40分 公開
[坪山博貴,ITmedia]

 アドレス帳からのメール作成に関しては、一覧から詳細表示、さらにメールアドレスを選択するという手間がかかる。メールキーがスクロールキーに割り当てられている都合もあるが、「一覧でメールキーを押せばメール作成」といった分かりやすいインタフェースを望む人もいるだろう。

左のように1件に複数の電話番号が登録されていると一覧性は低下するが、一覧からさらに電話番号を選択する手間は省ける。好みが出そうだ。またメール作成は詳細表示に移行してメールアドレスの選択が必要。右のように電話番号が3つ登録されていると、一覧から5回キー操作を行わないとメール作成画面には移行できない

 メールと音声通話の連携も今ひとつだ。まず発着信履歴からアドレス帳の登録と連動してメールを作成することはできない。また送受信したメールからアドレス帳の登録と連携しての音声発信はできるが、一覧からではなくメールを開く必要がある。本文表示中のみ、アドレス帳の先頭に登録された電話番号で発信が可能だ。

 電話がつながらない、電話をもらったが受けられない……といった場合などに、伝言をメールで送信するといった使い方は今時特別とも思えないので、発着信履歴からのメール作成はぜひサポートしてほしい。N900i/P900iはこの点をしっかりサポートしている(メールからの音声発信はメール送受信履歴からだが)、電話帳の使い勝手がいいだけに気になる部分だ。

送受信メールからは本文表示中のみサブメニューから音声通話の発信が可能。送受信アドレス履歴も備えるが、アドレス帳へのメールアドレス登録しか行えない

強力な振分け機能と日本語入力が魅力のメール機能

 メールは3段階のフォントサイズが選択可能。「小さい文字」では20文字×21行の、1画面最大420文字とシリーズ中最大の情報量となる。さすがに文字間の余裕も小さく、12ドットフォントとなるため画数の多い漢字は省略形となる。

左から「小さい文字」「標準」「大きい文字」。「標準」が12文字×12行の1画面最大144文字であり、中間のフォントサイズがあれば、という印象を受ける
メールは背面のサブディスプレイでも確認可能。本文の内容までしっかり把握できる。もちろん長文を読む気にはならないが

 メールの一覧は情報量優先だ。1件1行の表示で題名、アドレス帳登録名(未登録のメールアドレスはそのまま表示)、メールアドレスの切り換え式だ。切り換えは左ソフトキーに割り当てられているので、題名を見て誰からのメールかを調べるのは比較的容易だ。

一覧は左ソフトキーを押すたびに画面が切り替わる。題名とメールアドレスの同時表示はできないが、それほど不便は感じない

 自動フォルダ分け機能は強力だ。フォルダごとに複数の条件が設定可能で、メールアドレスの完全一致(グループ指定も可能)、題名の部分一致を設定できる。N900i/P900iでは、題名とメールアドレスは条件として混在できず、さらに題名は1つしか設定できない。

 つまり、SH900iではA君から来たメールか、タイトルに「緊急」と入っているメールの両方を、同じフォルダに振り分けられるわけだ。

 振分け条件が二重に一致する場合は、上にあるフォルダの条件が優先される。これもあってかフォルダの位置を変更することもでき、後から作成したフォルダの振分け条件を優先することもできる。メーリングリストやニュースメールなどを的確にフォルダ分けするのも容易だ。

振分け条件は柔軟。題名も複数設定できる

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