続いて室内の作例をチェックしよう。
蛍光灯下ではきれいにホワイトバランスが補正され、やや暗部が沈みがちではあるものの、色のノリがいい派手めの絵が撮れた。周辺部がやや流れ気味なのは仕方がないところだ。
次は白熱灯下だ。
こちらもオートホワイトバランスできれいに色が補正されているのが分かる。
続いてロウソクの明かりで撮ってみよう。
どうやら暗いシーンは苦手らしい。ロウソクのみだと、ホワイトバランスを合わせきれずに赤っぽくなり、ノイズもすごく浮く。ちょっと無理に明るく撮ろうとしている感じだ。フラッシュを使うとかなり救われる。
夜景モードで撮影すると、ノイズは多いがスローシャッターが効くため、いくらかまともになった。ただ夜景モードだとホワイトバランスを太陽光で固定しているのか、やたら赤い。ホワイトバランス調整で色温度をめいっぱい低いほうにセットして撮ったら、多少改善された。
このように、暗い場所では今ひとつ写りはよくない。ただし日常的な部屋の中くらいなら、増感によるノイズは出るものの破綻もなく使える。
A5505SAのサブディスプレイは1.5インチと大きく、TFTカラー液晶を採用している。このため自分撮りには使いやすい。また、閉じた状態でFMラジオを聴いたりメールチェックできる関係上、背面にも十字キーが用意されている。閉じたままでも操作しやすく、自分撮りをよくする人には使いやすい端末だ。
PictBridge対応なのも面白い(5月21日の記事参照)。付属のUSBケーブルを使ってPictBridge対応プリンタにつなげば、撮った写真をダイレクトに印刷できる。
カメラ機能自体は多彩ではないが、カメラ付きケータイでややこしい操作をして凝った撮影をするシーンはそうそうない。“パンフォーカスで機能はシンプルだが、不得手なシーン以外ではしっかり鮮やかな写真を撮れる”――というほうが大事な場合も多い。そういう意味では速度も含めて、なかなか使えるカメラ機能のメガピクセルケータイなのだ。
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