屋外編最後は青空と白鳥だ。
青空の写真は見事だ。細かいディテールにエッジ強調をかけて硬い絵になるクセがあるようだが、赤も緑も青もきれいに出ていていい感じである。白鳥の親子は、色的には難しいはずだが、ホワイトバランスが崩れることもなく、きれいに撮れている。
なお、「V401SH」のときにも見られたが(2003年12月の記事参照)、ファイルサイズがあまりに大きくなりすぎて、圧縮率を上げられない複雑な構図のときは、「データサイズオーバー」で記録できないことがあった。実際には保存時に画質(圧縮率)を変えられるので、そこでハイクオリティからノーマルに落とせばまず問題ないのだが、お花畑のように複雑な構図で撮りたいときは注意したほうがよさそうだ。
次は室内での作例を見ていこう。まずは蛍光灯下の写真だ。
ちょっと蛍光灯かぶりしてしまったのが残念で、ディテールの描写もいいとはいえないが、まあまあ十分使える絵。微妙なところでオートホワイトバランスの判断が少しずれたのだろう。V401SH(前回の作例を並べてみた)やV601SHでは、こうした現象は起きなかったので、気になるところではある。
白熱灯下では完璧に補正されている。色もきれいだしディテールの描写も悪くない。
白熱灯下でV801SHで撮影 |
ロウソクの灯りのみにして撮るとノイズが派手に出るのはしかたがないところか。V801SHは夜景モードを持たないため、暗いところは不得手といってよさそうだ。
ロウソク灯下で撮影 |
続いてモバイルライトを点灯させて撮った写真をお見せしよう。
今までのカメラ付きケータイに比べて撮影機能がシンプルになったのが印象に残る。ホワイトバランスもオートのみで、夜景モードもない。設定できるのは明るさ調整くらいだ。
注目すべきはメール送信時の機能だ。撮影後の「登録画面」での画質切り替えやメール送信が可能なのは便利だ。ファイルサイズが200Kバイトを越えていても、メール送信ボタンを押すと、送信できるファイルサイズに圧縮してから送ってくれる。圧縮に少々時間はかかるが、圧縮率が変わるだけで画像サイズはそのままなので、メガピクセル画像を気軽に送れる。もう“写メールサイズかどうか”に縛られなくてもいいのだ。
気になるのは撮影から保存にかかる時間。何か作業をするたびに「カメラ起動中です」という画面で2〜3秒待たされるのは使っていて気になる。またメガピクセル画像の保存にかかる時間も、せめて5秒以下に抑えてほしい。
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