次はロウソク灯下で撮ってみよう。
通常モードだと増感はISO200までで、シャッタースピードは0.4秒。ロウソクの明かりだけでは、暗すぎてほとんど何も写ってない。
メニューのシャッター設定から「シャッタースピード」を選んで「遅い」にすると、ISO400まで増感され、シャッタースピードも1/2秒まで落ちる。ただそれでもまだ足りず、ノイズも増えているが、実用的にはこのくらいでも問題ないだろう。
ライトを使うと若干明るくなる。このライト自体、それほど明るくなく、増感による色ノイズがバリバリに乗ってくる。それでも彩度は高くノイズも不自然ではないので悪くない。
カメラとしてはへんな小細工もせず、比較的誠実に絵を作っているといっていいだろう。
最後におまけでネコを撮ってみた。
屋内でネコを撮影 |
暗部のノイズは気になるが、実用的な写りだ。
富士通端末のカメラ機能は、以前から悪くはなかったが、F506iでかなり上のレベルへいったと思う。ケータイゆえにレンズ性能やCCDの小ささによる画質の限界はあるが、素直な絵作りでなかなかいい感じに仕上がっている。カメラモードの起動が速いのもいい。
ただ、スローシャッターの設定は「シャッター設定」の中ではなく、もっと分かりやすいところに置いてほしいし、撮影間隔ももっと短いとうれしい。もっともカメラ機能自体は今のシンプルさで十分だ。
これだけカメラがよくできていると、ムーバだから無理だとはいえ、もっと大きな画像を送りたくなってくる。FOMAの富士通端末にオートフォーカス付きの200万画素カメラが乗ってきたときが楽しみだ。あとはPictBridgeのダイレクトプリント対応にしてほしいなどと思うところである。
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