デザインから機能まで、生まれ変わった“D”〜「V401D」(2/2 ページ)

» 2004年06月10日 12時35分 公開
[後藤祥子,ITmedia]
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非パケット対応でメガピクセル〜撮った後の機能は

 V401Dは非パケット端末で、写メール可能なサイズも最大6Kバイトという制限がある。SDカードスロットを備えているため、メガピクセルカメラを搭載する意味はあるが、“メガピクセルで撮った後”の機能がどんなものなのかが気になる。

 「最初から送れるサイズを気にして撮るのでは、カメラとしてイマイチ」(冨森氏)というようにV401Dは、どんなサイズで撮っても、後から写メールで送れるようになっているという。

 「例えばVGAサイズで撮った写真をメール添付すると、サイズオーバーになる。ここで“自動圧縮”か“画像分割”か、“サイズ縮小”かの選択肢が現れる。まず送信できることを示して、“大きすぎるけどどうするか”を選んでもらうという流れ」(冨森氏)

 自動圧縮は、圧縮率を上げてQVGAサイズに変換するもので、画像は劣化してもQVGAサイズで送りたい場合に選ぶモード。画像分割は、QVGAサイズにした写真を4回に分けて送るモードだ。サイズ縮小は、撮った写真をQQVGAサイズに変換するモードで、携帯電話に送れる汎用的なサイズや容量に収められる。

 メガピクセルで撮った写真は、ズームすれば原寸まで拡大して見ることもできるようになった。「SXGAやUXGAで撮っても、表示するときに小さく表示するだけなら、プリントしない限りメリットがない」(冨森氏)。

どこから見てもかっこいい“全方向デザイン”

 ボディデザインのテーマは「全方向デザイン」。どこから見ても、こだわりや格好良さがあることを意識したという。「例えば背面。横撮りで撮影するときに、“いかにも裏側”といったデザインでは見映えがよくない。ショップの展示台の上で裏返しに置かれても、違和感のないデザインにした」(冨森氏)。

 “いかにも裏側”といった感じにならないよう、気をつかったというデザイン。バッテリーのフタもツートンだ


 ダイヤルキー部分は隙間なく並べるタイプのものを新たに採用した

 ダイヤルキー部分は、キーとキーの間に隙間のないものを採用して、押しやすさと大きさを確保した。「タイルのように並べるダイヤルキーを初めて採用した。キーの間に支えがないので難しい作りだが、デザインと使いやすさを両立できた」(冨森氏)。端末を開いた際、グリーン、レッド、シルバーのボディカラーにアクセントでキー周辺のブラックをレイアウトしたのもこだわりの1つだ。

 ボディカラーは6〜7色の候補の中から選ばれた3色。「特に完成度が高いのがサムライレッド。ぎりぎりまで色を調整したとてもきれいな赤」(増田氏)


 ディスプレイ回りはカーボン調で、端末の先端部にはアルミを使っている

“三菱らしさ”にこだわらない新しい“D”

 ソフトウェアのユーザーインタフェースは、これまでの“三菱独自”の仕様にはこだわらず、ユーザーの使い勝手を重視した改善が図られたという。

 「これまでちょっと個性的だったメール作成画面も、多くの端末で採用されているのと同じインタフェースに変更。PICT行の位置も下だったものを上に変えている。“ユーザーがこのほうがいい”というスタンスのものは、他社端末や市場の意見を調べて改善した」(冨森氏)

 メールのインタフェースも従来の三菱端末独自のものから(左)汎用性の高いもの(中)に変更。絵文字の連続入力も可能になった(右)

 V60x系の端末ではないため、派手な飛び道具が入っているわけではないが、「V40xシリーズ端末としては、王道を行く端末に仕上がった」と増田氏は胸を張る。

 「使ってもらえれば、“こんな細かいところまで、こんなこだわりがある”というのを感じ取ってもらえる端末じゃないかと思っている。この携帯電話を使って、不便と感じる人は絶対いないと思う」(増田氏)

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