ドコモ、海外大手キャリアと「標準の端末仕様」策定へ

» 2004年06月23日 16時26分 公開
[ITmedia]

 ドコモは6月23日、海外大手キャリアと共同して、今後の携帯端末に搭載される端末プラットフォーム技術の検討を行うコンソーシアム「OMTP(Open Mobile Terminal Platform)」グループを設立すると発表した。英Vodafoneや、独T-mobileなども参画しており、幅広くメンバーを募る。

 オープンな携帯電話プラットフォームを策定、端末メーカーやソフトウェアベンダーに採用を提案する。標準化活動のロードマップも制定し、各種標準化団体などに働きかけを行うという。

設立メンバー 国名
Telecom Italia Mobile イタリア
mmO2 英国
Vodafone 英国
Telefo'nica Mo'viles スペイン
SMART Communications フィリピン
Orange フランス
T-Mobile ドイツ
NTTドコモ 日本

参加意思表明メンバー 国名
Amena スペイン
KPN オランダ
3UK 英国
One Austria オーストリア
SFR フランス
Telenor ノルウェー

 コンソーシアム設立の背景には、欧州などで端末メーカーが独自仕様の端末を開発していることがある。「キャリア側があるサービスを始めたいと思っても、各メーカー端末ごとに作り込む必要があり、非効率。コストもかかる」(ドコモ)。キャリアが団結することで、日本的な“キャリア主導”の端末設計を促進したい……という狙いがある。

 コンソーシアムでは端末仕様を強制するのでなく、あくまで「携帯電話のプラットフォームの選択肢を増やし、開発に貢献できる土台を作る」ことを目的としている。「1つに決めるということではない。賛同してくれるところが、採用するだろう」(ドコモ)。

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