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» 2004年06月25日 08時00分 UPDATE

特集 動き出すFeliCa携帯:ついにEdyの夢がかなう〜ビットワレット (1/2)

ドコモが「おサイフケータイ」と呼ぶことから分かるように、iモードFeliCaで当初一番のウリになるのが電子マネー。「Edy」を提供するビットワレットは、ついに夢がかなうと話す。

[杉浦正武,ITmedia]

 ドコモが「おサイフケータイ」と呼ぶことからも分かるように、iモードFeliCaで当初最も利用が見込まれるのは電子マネー機能。特に「Edy」だ。

 Edyとは、ビットワレットの提供するプリペイド型電子マネーサービス。コンビニエンスストア「am/pm」1400店舗のほか、百貨店、薬局、書店、ホテル、空港、アミューズメント施設など、7月上旬には全国9000店舗で使えるようになる。

 Edy携帯が普及すれば「ユーザー増」と「加盟店舗増」の相乗効果が起こり、正のスパイラルで普及が進む可能性もある。ビットワレット執行役員、企画部統括部長 兼 業務部統括部長である宮沢和正氏に、FeliCa携帯にかける期待を聞いた。

Photo ビットワレットの宮沢氏。手に持っているのは、FeliCaのプレビューサービスを利用できる「SO504iC」

「携帯をゴールと考えてやってきた」

 宮沢氏は、携帯にEdyを搭載しようというアイデアは早くからあったと話す。

 「携帯に入れたら、利便性が上がって一気に普及するのではと考え、ドコモさんの門を叩いた。それが1999年頃だ」

 当時、ドコモはiモードを開始したところ。Edyの基盤技術であるソニーの「FeliCa」は、香港など海外の交通機関で採用例が出始めた頃だった。ちなみにJR東日本がFeliCaプラットフォームを利用して「Suica」を本格展開するのは、2年後となる2001年のことだ。

 この段階で、いち早くドコモは電子マネーの将来性を認めてくれたという。2001年1月にビットワレットが設立された際には、ドコモから出資も受けている。

 「携帯にEdyを入れることをゴールと考えてやってきた」

 宮沢氏は、Edy携帯で以下の6項目が実現できると説明する。

 1つは、携帯端末にEdyのバリューを入れること。電子マネーを“チャージ”するわけだ。既に店舗などに設置される「現金入金機」も開発されている(下写真参照)。2つ目はこのバリューを活かし、読み取り機にタッチして決済が行えること。


 3つ目は、iモード経由でオンラインチャージを行えること。クレジットカードを事前に登録しておけば、その口座から電子マネーとして「引き出し」可能だ。4つ目は、これと似ているがオンライン決済ができること。店舗側からの注文確認メールに対し、ボタンを押すだけで支払いが完了する。

 5つ目は、電子マネーの残高や使用履歴をディスプレイ上で確認できること。6つ目は、電子マネーと結びつきやすい各種ポイントカードサービスを、1つの端末内にまとめられることだ(6月23日の記事参照)。

 もっとも、「おサイフケータイ」を実現するには紆余曲折があったと宮沢氏は振り返る。

 「5年もかかるとは思っていなかった。本当は、2〜3年でできるものと思っていた(笑)」。課題となったのは、1つは「技術」、もう1つは「加盟店舗数」だ。

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