さらに撮影機能以外では再生系へも力を入れている。
画像編集機能の中に色を鮮やかにする「記憶色補正」や暗部を持ち上げる「スーパークリアシャドウ」機能を搭載。ただし、これらはQVGAサイズまでで、VGA以上の画像を編集しようとするとまず縮小されてしまう。これはかなり残念。
再生系で面白いのは「フォトカクテル♪」だ。あらかじめ写真を選ぶと、自動的にBGM付の派手な場面転換エフェクト付スライドショーを作ってくれる機能。パソコン用ソフトでは「Life With PhotoCinema」に似たコンセプトを持った機能だ。これはなかなか面白い。
P506iCはデジカメとしてもかなり力をいれた作りで、画質面では十分なレベルに達している。基本的にかなりいい感じだ、というか、パナソニック製端末はこの夏になって急にクオリティが上がってきた感すらある。
フレックススタイルも登場当初よりかなりこなれてきて使いやすくなった。
気になるのは、「P505iS」は128万画素でオートフォーカス搭載、P506iCは195万画素ながらパンフォーカスという両者の違いだ。一般に画素数が増えるほうがディテールの描写力が増すので、ピントの当たり外れが判別しやすくなり、ピント位置を固定するパンフォーカス機は不利になる。P506iCも遠景は苦手気味だ。
その代わり、パンフォーカスには小型化できるし、ピント合わせの時間が不要なために撮りたいときにすぐ撮れる。ユーザーにカメラの知識を要求しないのもいい。
そこは製品コンセプトの違いといっていいだろう。P506iCは200万画素クラスでパンフォーカスを採用した割には、うまく絵をまとめてきており、これなら文句はない。
個人的には1メートル以遠はパンフォーカスで、近距離はオートフォーカスでとスイッチで切り替えられれば一番いい気がする。
とはいえ、P506iCは5xxシリーズでは「SH506iC」と並んで最高レベルのデジカメ機能を持ったカメラ付ケータイといってよさそうだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.