液晶が回転するこの構造をソニー・エリクソンは「180スタイル」と名付けている。各社が折りたたみ型からの脱却を目指す中、同社はこの構造で既に3機種目に突入した。
その成熟がSO506iCの3つ目の特徴となる。触って最初に気づくのがバネを使って簡単に液晶を回転させられるようになったことだ。左右どちらの方向でも軽く押してあげればあとは自動的に回転する。「2つのスプリングバネを使って左右で引っ張っている。従来より大きくすることはできないので、どういった機構で成り立たせるかが難しかった」(志手氏)。
また細かな点では、これまで液晶側にあったカメラボタンが本体側に移動している。SO505iSでは液晶を開ける際に誤ってボタンを押してしまい、カメラが起動してしまうことがあったが、そうした誤動作もなくなっている。
[マナー/メモ]ボタンも外側になった。これにより、開けなくてもマナーモードの切り替えができること、iモードサイト閲覧時などにページ送りが容易にできるようになっている。
FeliCaへの対応が最も大きなトピックではあるが、AV機能の改良、そして回転型の成熟と、SO506iCの進化は至るところに見られる。液晶回転型であり、厚みも重さもかなりあるなど、クセのある端末ではあるが、同時に強いオリジナリティを持っていることも間違いない。
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