画質もビューワモードの操作性も良好〜「SH506iC」ケータイカメラ画質研究ラボ(2/3 ページ)

» 2004年07月30日 21時36分 公開
[荻窪圭,ITmedia]

 カメラ機能は非常に使いやすいが、1つだけ難点があるとすれば以前のシャープ製端末のように、ファインダーとして使うとき各種撮影情報やガイドのせいで上下(ヨコ撮り時は左右)がトリミングされた状態で構図を見なければならないこと。開いているときは[view]ボタンで全画面表示になるが(このときは撮影情報などはいっさい表示されなくなる)、ヨコ撮り時はメニューから全画面表示をたどらねばならない。使っていて残念に思ったのはこの点だけだ。

 なお、撮影画像の記録時間だが、2MモードのスーパーファインでminiSDカードに自動保存する場合、シャッターを押してから保存完了の画面が出るまで約6.5秒。XGAモードだと約4秒ちょっと。昔のシャープ製端末に比べると格段に高速化されており、そういう意味でもなかなか快適だ。

屋外での画質

 夏の晴天下で暑い思いをしながら撮影してきた。例によってカシオの200万画素機EXILIM S20での作例も参考のために並べてある。

左がSH506iC、右がEXILIM S20

 いやはや素晴らしい。画角がちょっと広めなのもいいし、発色も素晴らしいし、カメラ付ケータイにありがちな四隅での画質低下も最小限に抑えられている。シャープな絵にするためのエッジ強調がきついのか、補完がうまくいってないのか、一部の曲線部がギザギザになっているが、気になるのはそのくらいだ。あとは緑も青も赤も黄色も問題ない。これはよい。

 続いてあずまや。

左がSH506iC、右がEXILIM S20

 こちらはSH506iCが中央重点測光のため、暗い中央部に露出を合わせようとして全体にオーバー気味になってしまっているが、そのへんはしょうがないといえばしょうがない。それを抜きにしても、このややこしい細かい構図をそれなりに描写しているのは立派。松の葉はさすがにディテールが怪しいが、全体の雰囲気は良く出ている。

 次は雲ひとつない青空写真を2パターン。

上は、左が「SH506iC」、右が「EXILIM S20」。下は左が「SH506iC」、右は風景モードの「SH506iC」

 EXILIMほどのシャープさはないが、ちゃんとリアルに撮れている。風景モードにすると青空がやや強調されて、よりそれっぽい写真になるのがポイントだ。ただレンズの端の方で画質低下が見られたのは残念(こういうのっぺりした構図だとちょっと目立つ)。このへんは個体差かもしれない。

 屋外編の最後はマクロモード。

両方ともSH506iC

 赤いバラがややトビ気味だけれども、さすがオートフォーカスだけあってシャキッとした写真が撮れる。

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