では屋外での作例から見ていこう。比較対象機種は例によってカシオのEXILIM S20で、画像サイズを合わせるために130万画素モードで撮影したものである。
黄色い象の滑り台から行こう。
キレイである。色がこってりではなくあっさり目の味わいはソニーらしい絵作りで、四隅が大きく流れていて画質が低下しているのと、シャープさを出そうとしすぎたのか曲線部が凸凹しているのを除けば悪くない写り。炎天下でも破綻せずにちゃんと描写している。
画像に添付されている情報によると、ISO感度は160とちょっと高め。もうちょっと感度を抑えられるともっと滑らかな絵になったかもしれない。
では次はあずまや。
緑や空の色があっさりしすぎてる感があり、その分、水分不足な感じなのは残念だが、パンフォーカス機としてはまあまあの出来だ。
もうちょっと一般的な構図だともっといい絵が撮れる。
EXILIMほど青が強くはないが、赤、緑、青のバランスがよくて非常にリアルである。コントラストは高めだがそれは問題なかろう。
ただ、青空は物足りないことがある。やはり空はきれいに青くなってもらいたい。
そういうときは風景モードを使う。これだけ大きく写りが変わるのだ。ややくすんだ空が、真っ青な晴天に早変わりである。オートホワイトバランスの関係もあるだろうが、青空が多くを占めるような構図の場合は効果てきめん。是非とも使ってみたいモードだ。
SXGAモードでもデジタルズームが使えるのもW21Sの特徴。
4倍ズームを使えば、これだけ離れていた白鳥もこれだけアップで撮れる。もちろんディテールはかなり怪しくなるのだが、2倍ズームレベルならけっこう実用的に使えるだろう。
屋外編最後はマクロ。
10センチくらいまで寄ることが可能だ。
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