Bluetoothに感動し、タッチパネルに戸惑った野田幾子のFOMA日記(3/4 ページ)

» 2004年08月19日 18時37分 公開
[野田幾子,ITmedia]

ヘッドセットにまつわるアンニュイな体験

 F900iTは、Bluetoothヘッドセット/ハンズフリーでの通話に対応している。今回はドコモ製のBluetoothヘッドセットを貸してもらい、街に出て試してみた。パソコンでの作業中でもハンズフリーで通話できる点がナイスだが、特に外出先では外音に紛れて相手の声が聞こえなくなるため、ヘッドセットがあるほうが何かと都合がいいだろう。

 Bluetoothヘッドセットを充電してからF900iTでヘッドセットのBluetooth接続を設定。ヘッドセットを左耳に装着し、F900iTから電話をしてみる。FOMA本体で発信ボタンを押した後、ヘッドセット側のフックボタンを押すことで通話機器が切り替わった。逆に着信時は、ヘッドセットのフックボタンを押すだけで通話可能な状態になる。

 多少くぐもった感じはするものの、気になる程のノイズも拾わず、電話の向こうで相手が話す声はきちんと聞こえる。私の話し声も先方は問題なく捕らえられていたようだ。ヘッドセットに不慣れな私は、自分の口元にマイクがないのが不安で、不必要なくらい大声で話してしまっていたが……。

 しかし、ちょっと困ったことがあった。私の耳穴サイズに対してイヤホンの直径が少々大きいのだ。従ってこちらから電話するときはともかく、ヘッドセットを装着していない着信時には「アラ、うまく耳に入らないよ」と慌ててしまい、結局FOMA本体で話をしたほうが早い、なんてことになる。

 ヘッドセットを装着しっぱなしにしておけばいいかと考えたが、いざ着信があったときにはFOMA本体との通信状態が解除されてしまっており、結局F900iTで着信→ヘッドセットのフックボタンを押す、ということに。うーん、FOMA本体は鞄の中にしまったままにしておきたいのに。現段階では、発信時に使うと割り切ったほうがストレスが溜まらないのかも。

 しかし、やっぱりケーブルレスの自由さはここでも健在だ。あまり大声を出さなければFOMAは鞄の中へしまっておけるし、喫茶店の席であまり大声にならない程度で会話を楽しめた。

 が、何か視線を感じるなぁと思ったら、ヘッドセットを装着していない側(私の場合は右)に座っていたテーブルの数人が不思議そうな顔で私を見つめているではないか! どうみても、「この人、独り言を延々と……。かわいそうに」と怪訝な顔つきだ。

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