無料通信分244Mバイト 使い勝手も向上したVC701SIを試す(2/3 ページ)

» 2004年08月23日 15時02分 公開
[坪山博貴,ITmedia]

 ちなみにパケット接続の場合、通信料のみで利用でき追加料金は発生しない。対応ISPがほとんどないという実情も考慮してだろうが、結果として設定不要、追加料金不要でインターネット接続が可能になっている。

「パケット」「64Kデジタル」(回線交換)で「アクセスインターネット」でのインターネット接続が初期設定済み。ちなみに「64Kデジタル」の場合はISP料金としてスーパーで32円/分、レギュラーで64円/分が追加料金として必要なので、「アクセスインターネット」の利用はあまりお勧めとはいえない

リアルタイムで通信料金も分かる秀逸なユーティリティ

 付属のユーティリティ「ボーダフォンコネクト」は設定なしでインターネット接続を可能にするだけでなく、さまざまな機能を提供する。今時の通信カードには必ずこういったユーティリティが付属するが、「ボーダフォンコネクト」は中々秀逸な出来栄えだ。

 インストールしておくとWindows起動時に常駐してタスクトレイに収まる。例えばこの状態でVC701SIを装着するとウインドウがポップアップし、VC701SIの電源をONにして利用可能状態にする。あとは「CONNECT」ボタンをクリックするだけでインターネット接続が完了だ。

VC701SIを装着するとこんなウインドウがポップアップする。これは小さなウインドウで起動させた場合。接続、切断に加えて接続先の切換などもワンタッチで行える

 PCに装着しっぱなしでも一定の未使用時間後に自動で電源OFFにする機能も備える。電源OFFにしても通信カードとしては認識されたままで、消費電力の大きい無線部分への電力供給を無効にしているのだろう。電源OFFの状態からでも「CONNECT」ボタンを押せば自動的に接続できる。電源OFFにしておくデメリットは電波状態が把握できないことくらいだ。

細かな動作設定が可能。セキュリティタブでPINコードでの認証機能を有効にすると、VC701SIの装着時(電源ON時)にPINコードを必ず入力しないと使用できなくなり、紛失時の不正利用を防げる

 通信料金がパケット従量制ということもあり通信料金にも配慮が多い。事前に契約に合わせたパケット料金を設定しておけば、通信中でもリアルタイムで使用した通信料金を把握できる。

小さなウインドウ表示では、マウスカーソルを送受信データ量のカウンタに合わせると通信料金がバルーン表示される。通常サイズのウインドウでは常時表示される
パケットデータ量や通信料金は接続のたびに保存され、任意の範囲を指定しての一覧も可能。範囲指定ではカレンダーから日付指定ができるなどかなりの親切設計だ

 基本料金に含まれる無料通信分を意識した通信料金管理機能も便利だ。無料通信分の通信料金と料金請求の〆日を設定しておくと、切断時に使用した通信料金に加え、残りの無料通信分や、無料通信を超過したことを切断時に表示してくれる。

切断時には通信料金と共に、無料通信分の残額も表示。請求〆日の指定もでき、毎月決まった日に初期化、といった作業がいらないのも便利だ

専用に準備されたリーズナブルな料金プラン

 VC701SIにはデータカード向けの専用料金プランが準備された。音声端末とは全く別の「データバリューパック」と呼ぶ2つの料金体系が準備され、ドコモやauのように通信カード向けの料金プランに割引サービスを組み合わせるのではなく、基本料金に無料通信分が含まれる。

 ドコモのFOMA、auのCDMA 1X WINでデータカード利用を想定した料金比較を表とグラフに示すが、かなり挑戦的な料金設定であることが分かる。言葉で示さなくても簡単に把握できるだろう。

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