ICタグをあらゆる製品に付け、モノの流れを可視化し、在庫をリアルタイムに管理、世界中のサプライヤーとデータを共有するという一大構想は、まだまだ実現にはさまざまなハードルを超えなくてはならない。
そして、最も分かりやすいハードルが、ICタグの単価の高さだ。ICタグは現在、1つ50円前後。少し前に100〜200円とも言われていたことを思えば、確実に進歩している。
だが、RFIDシステムの究極の姿が、商品1つひとつにICタグを貼付する単品管理であるとすれば、50円はあまりに高額という業種が多い。数万円もするブランド品なら50円でも問題ないかもしれないが、スーパーの食品パッケージ、書籍、缶ジュースや缶ビールの場合、50円では採用できるはずがない。
そこで、経済産業省が2004年に立ち上げたのが「響プロジェクト」だ。同プロジェクトの主な目的は次のもの。
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