まず単独契約した場合の料金を見ていこう。FOMAのP2402では音声通話をサポートしない「データパック22」、WINのW02Hは基本プランで最も安価な「プランSS」、VGSのNC701SIは現状では専用プランとなっている「データバリューパック」での契約を想定している。
いわゆる「パケット割引」なしや、割引率の低いFOMAの「パケットパック10」での利用は非現実的といわざるを得ないので、ここでは省略している。
FOMA/P2402(データプラン22) | ミニマム月額料金 | 無料通信分(パケット) | 無料通信分(データ量) | パケット単価 | 無料通信分超過後1Mバイト当たり料金 |
パケットパック30 | 4980 | 6万 | 7.3MB | 0.050 | 409.6 |
パケットパック60 | 7980 | 30万 | 36.6MB | 0.020 | 163.8 |
WIN/W02H(プランSS) | ミニマム月額料金 | 無料通信分(パケット) | 無料通信分(データ量) | パケット単価 | 無料通信分超過後1Mバイト当たり料金 |
パケット割WINミドル | \7,315 | 160,000 | 19.5MB | \0.025 | \204.8 |
パケット割WINスーパー | \10,815 | 500,000 | 61.0MB | \0.015 | \122.9 |
VGS/VC701SI | ミニマム月額料金 | 無料通信分(パケット) | 無料通信分(データ量) | パケット単価 | 無料通信分超過後1Mバイト当たり料金 |
データバリューパックレギュラー | \4,930 | 320,000 | 39.1MB | \0.025 | \204.8 |
データバリューパックスーパー | \9,010 | 2,000,000 | 244.1MB | \0.015 | \122.9 |
上表は、契約1年目の場合の料金比較だ。各社とも1年単位の年間契約プランを適用している。auは音声端末向けのプランしか利用できないため割高感があり、さらに「プランSS」に含まれる無料通話料750円分は、パケット割WIN利用時はデータ通信には利用できない。このため単独契約した場合、W02Hからの音声通話で利用するしかない点には注意したい。
無料通信分や割引後のパケット単価を見ると、2004年6月に値下げをしたにも関わらず、(3月24日の記事参照)FOMAのパケットパックが不利なのが分かる。ミニマム月額料金は低めに抑えられているが、その分パケット料金の割引率が低い。もう1ランク上の割引率のパケットパックがほしい。
上表は、キリのよいデータ通信量も加えた比較だ。データ量が小さいうちはFOMAも悪くなく、ミニマム料金が割高のauは全般に不利だ。50万パケット前後では、各社で割引率の大きな料金プランはある程度拮抗しているが、これを超えるとボーダフォンの「データバリューパックスーパー」が圧倒的に有利になる。
次にUSIMを活用して、音声端末とデータカードを1契約で利用してみよう。これが行えるCFカードはP2402とVC701SIのみとなるが、WIN端末でも音声端末+USBケーブルを利用できるので、参考としてWINも加えている。
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