3Gデータ通信の料金を比較する出そろったCFカード型3G端末(3/4 ページ)

» 2004年11月11日 22時14分 公開
[坪山博貴,ITmedia]

 1日4〜5分は音声通話を行うことを想定し、FOMAは「FOMAプラン67」、WINは「プランM」、ボーダフォンは「バリューパックシルバー」を選択した。なお基本料金に含まれる無料通話分は音声通話で利用することを前提にしている。

FOMA P2402(FOMAプラン67)ミニマム月額料金無料通信分(パケット)無料通信分(データ量)パケット単価無料通信分超過後1Mバイトあたり料金
パケットパック309030円60000 7.3MB0.050円410円
パケットパック6012030円300000 36.6MB0.020円164円
WIN W02H(プランM)ミニマム月額料金無料通信分(パケット)無料通信分(データ量)パケット単価無料通信分超過後1Mバイトあたり料金
パケット割WINミドル9865円160000 19.5MB0.025円205円
パケット割WINスーパー13365円500000 61.0MB0.015円123円
VGS C701SI(バリューパックシルバー)ミニマム月額料金無料通信分(パケット)無料通信分(データ量)パケット単価無料通信分超過後1Mバイトあたり料金
ハッピーパケットレギュラー6510円17142 2.1MB0.070円573円
ハッピーパケットスーパー8260円73750 9.0MB0.040円328円

 ここでは少し状況が変わる。ボーダフォンは現状ヘビーなデータ通信を前提にした割引プランがなく、最大でもパケット料金が5分の1に留まる「ハッピーパケットスーパー」しか利用できないからだ。パケット割引の定額料金が安いため10万パケット前後までは割安感もあるのだが、20万パケット前後では完全に分が悪くなってしまう。参考として取り上げたWINは、パケット割引の定額料金こそ高めだが、割引率が高いため利用するパケット量が多いと割安感が出てくる。

料金面で見る3製品の違い〜複数契約割引を活用

 次に音声端末とデータカードを個別に契約した場合を見てみよう。現実的にはこのパターンが最も多いだろう。同じキャリアで複数回線を契約すると割引サービスを使えるため、料金面で大きく違ってくる。

 複数契約時の基本料金の割引幅は、契約1年目でFOMAの場合全回線が35%(1年割引+ファミリー割引)、WINの場合で全回線が36.25%(年割+家族割)と大きい。VGSの「データバリューパック」は複数契約割引が利用できないのには注意が必要だ。

音声契約はFOMA FOMA/P2402 データプラン22 プラン39 プラン49 プラン67 プラン100
パケットパック30 6965円 7615円 8785円 10930円
パケットパック60 9965円 10615円 11785円 13930円

 

音声契約はWIN プランSS プランSS プランS プランM プランL
パケット割りWINミドル 8973円 9610円 10885円 12861円
パケット割りWINスーパー 12473円 13110円 14385円 16361円

 

音声契約はVGS バリューパック バリューパックシルバー バリューパックゴールド バリューパックプラチナ
データバリューパックレギュラー 8440円 10240円 13750円 17980円
データバリューパックスーパー 12520円 14320円 17830円 22060円


 詳細は表を見ていただきたいが、FOMA、WIN共にやはり複数契約割引の効果は大きく、音声端末とデータカードを同じキャリアにすると割安になる。音声端末の契約プランが高額なほど割引の効果は大きい。

 ただし合計の月額料金だけは比較できず、データカードの月額料金に含まれる無料データ通信量やパケット単価の割引幅なども考慮しなければならない。

 例えばFOMAの音声端末と、ボーダフォンのデータカードを組み合わせる選択肢もある。FOMAデータカードを使う場合とボーダフォンのデータカードを使う場合では、月額料金、データカードの無料データ通信分、パケット単価の割引が拮抗する。それでも、請求がまとめられる、無料通信分の未使用分を2カ月繰り越せるといったメリットを考慮すると、FOMA同士がやはりお得だろう。

 音声端末がWINの場合には、データカードもauの「W02H」を使うほうがお得感は強い。月額料金は似たようなものなのだが、W02Hを組み合わせたほうが無料データ通信量、パケット単価の割引共に大きいからだ。

 ただし音声端末がFOMAでもWINでも、データカードでのデータ通信量がある程度多い場合には、ボーダフォンを組み合わせたほうが割安。それだけ料金プランに割安感が強いということだ。音声端末がボーダフォンの場合には、複数契約割引こそないが、やはりVC701SIとの組合せが最もお得。割引が全くないという意味では、ユーザーはなんとなく損をしている気にはなるかもしれないが。

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