キャットウーマン「私の携帯電話をあげる」Mobile&Movie 第137回

» 2004年11月12日 18時32分 公開
[本田亜友子,ITmedia]
作品名キャットウーマン(CAT WOMAN)
監督ピトフ
制作年・製作国2004年アメリカ作品


公開中の作品のため、この映画を見る予定の人は、見終わってからこの記事をお楽しみください

 ペイシェンス・フィリップスは大手化粧品メーカー、ヘデア・ビューティ社のグラフィック・デザイナー。内気で気弱な女性ながら、自分のアートの才能を信じて仕事に打ち込んでいました。

 心優しい性格のペイシェンスは自宅の窓際に迷い込んだ猫を、危険も省みず助けようとしたことも。その時、転落しそうになったペイシェンスを救い出してくれたのが、ハンサムなローン刑事でした。会社の友人はこの話を聞きつけ、ローン刑事に積極的にアプローチするよう焚きつけますが、猫を助ける勇気はあっても、恋には臆病なペイシェンスは何もできないまま。

 ある時ペイシェンスは、手掛けた新製品“ビューリーン”の広告デザインが気に入らないと、ヘデア社長から直々に呼び出しを受けてしまいます。おどおどしながら社長の前に現われたペイシェンスは社長に激しく罵られ、自尊心を傷付けられてしまいます。

 24時間以内に最高のデザインに作り直すよういわれたペイシェンスは、必死で新たなグラフィックを仕上げます。社長のもとへ直接運ぶため、ヘデア・ビューティ社の工場に訪れたペイシェンス。彼女はそこで、若返りクリーム“ビューリーン”にまつわる陰謀を偶然目撃してしまいます。

 翌日、目覚めたペイシェンスには昨夜の記憶がありませんでした。“ビューリーン”の期日だけを思い出し、あわてて出社しますが、社長は冷酷な言葉を並べるだけ。いつものペイシェンスなら、黙ってうつむくだけでしたが、カッとなって社長を罵倒してしまいます。自分の中の別の人格が言ったような言葉に慌てるペイシェンス。独裁的な社長に刃向かったペイシェンスに、同僚たちは拍手喝采。しかし、社長からはクビを宣告され、トボトボと会社を出て行きます。

 それからペイシェンスの身に不思議なことが起こり始めます。なぜか運動神経が格段によくなり、魚が食べたくなったり、ベッドではなく部屋の隅で眠ってしまったり。今まで心の中に閉じ込めていたすべてが、開放されていくよう。やがて、ペイシェンスは、自分が生まれ変わったことを知ります。人間ではなく、“キャットウーマン”として。しかしどうしても、“キャットウーマン”が誕生した夜、ヘデア社の工場で何があったのか思い出せません。ペイシェンス、いえ、キャットウーマンは、独自に調査を始めます。

 そして“ビューリーン”発売日の直前に、ヘデア社内で殺人事件が発生。捜査にあっていたローン刑事と、ペイシェンスは再会します。洗練され、セクシーになったペイシェンスにローン刑事は驚きます。

 キャットウーマンの正体を知らないローン刑事は、キャットウーマンが一連の犯罪に関係しているのではないかとペイシェンスに漏らしてしまいます。殺人事件の容疑者にされたキャットウーマンは、真犯人を見つけ出すため、ヘデア社長の自宅に直接会いに行くことに。

 そこで会ったのが彼のスーパーモデルの妻、ローレル。同じ女性としてキャットウーマンの味方になると約束し

「私の携帯電話をあげる」

 と携帯電話を手渡します。ローレルの協力で、“ビューリーン”にまつわる謎は解けるのでしょうか? ローン刑事とペイシェンスの恋の行方は? この作品を観れば、妖艶なキャットウーマンの虜になってしまうでしょう!

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