Windows Mobile 2003を採用した理由について、KDDIは「普通、携帯の開発というのは、例えば『着うた』など機能を先に決めてそれを実現できるハードを作るが、今回は逆。PCのように何でもできるハードを作り、あとでどんな機能でも追加できる“パソコンのような”端末にしたかった。そのためにWindowsを選んだ」(経営戦略本部の森克実氏)と説明。また、LINUXやSymbianではなくWindows Mobileを選んだ理由としては「Windows(Mobile)は開発の歴史が長く、経験者も多い。OSの選定にはほとんど迷わなかった。今回、開発期間が10カ月程度で済んでいるのはWindowsを選んだから」(同氏)とした。
なお、デザインは富士通のデザイナーが行ったが、au design projectを率いる小牟田啓博氏が監修として参加した。商用端末ではないということで、普段は耐久性の問題からできない、透明なアクリルの縁を周りに付けたり、ボタンではない変わったスイッチをテンキー部分に採用するなど、凝ったデザインになっている。
今回の端末は愛・地球博の委託事業として開発されたものだが、「万博はテストマーケティングとして非常にいい機会。反応を見て、商品化も考えたい」(森氏)という。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.