デザインと機能を両立させたハイエンドPDC〜「nudio」を試す(2/3 ページ)

» 2004年12月10日 03時39分 公開
[坪山博貴,ITmedia]

 ショートカットメニューボタンがわざわざ独立しているのにも理由がある。nudioは動作状態を保持したまま別の機能を起動できるマルチウインドウ機能を備えており、ショートカットメニューボタンを、新たな機能の呼び出しに使うからだ。4方向キーにショートカットメニューを割り当ててしまうと、スクロールを伴う操作や文字入力中にはショートカットメニューを呼び出せず、使い勝手を損なう。独立したボタンに割り当てることで操作の統一を図っているのだ。

 ショートカットメニュー。バックグランドでWebにアクセスしているのが分かる

 マルチタスクの制限が少ないのも便利な点だ。例えばメール作成中に急ぎで他のメールを作成して送信したり、複数の受信メールを参照して引用する──といったこともできる。辞書機能やメモ機能、電卓の計算結果からの引用なども可能。他機能の呼び出しが、ショートカットメニューボタンを押すだけというのも分かりやすい。

 Webアクセス中を含め、何らかの作業中でもメールをバックグランド受信するのも特徴の一つ。待ち受け画面上にアラートがポップアップして受信を通知する「今すぐ読メール」機能を備え、「受信したらすぐ内容を確認、返信する」といったことも可能だ。

 「今すぐ読メール」ではこのようにWebアクセス中でもメールを受信すると、ポップアップウインドウで通知しアクションを選択できる。明らかな迷惑メールなどは読まずに削除できるのも便利だ

 メール着信時の動作や、Webアクセス時の音声着信に対する動作は、割り込み設定として細かい設定を行える。「今すぐ読メール」機能を無効にしても、Eメールのバックグランド受信は有効。この場合、Eメールの受信はアイコンで通知される。「中断されたくない作業が一段落した時点でショートカットメニューを呼び出し、さっとEメールを確認」といったスタイルでも使えるわけだ。

 他の作業中のEメール受信、音声着信の動作は「割り込み設定」で細かい設定が可能。Eメールの受信は「今すぐ読メール」機能を利用するか、バックランドで勝手に受信させるかも選べる

便利なお知らせ一発メニュー

 実用面で便利なのが「お知らせ一発メニュー」。未読Eメールや不在着信、留守録などが一覧表示され、任意の項目から確認できる。開いた時に自動で表示されるほか、通話完了後、複数の通知項目がある場合には、すべての通知を確認するまで継続して表示される。そのため未確認の通知を見逃すこともない。

 お知らせ一発メニューは、さまざまな着信情報を一括して表示し、任意の項目を選択して確認画面に移動できる

 このお知らせ一発メニューは何らかの着信が残っている場合、待ち受け画面から決定キーを押すと呼び出せる。多くの端末では決定キーをメニューの呼び出しに使っており、こうした操作に決定キーを割り当てられない。メニューボタンが別になっている東芝端末ならではの部分だ。

待ち受け画面からワンタッチ呼び出し〜スケジュール機能

 nudioは独立したスケジュールボタンを備え、ワンタッチで予定表を呼び出せる。スケジュール表示中にスケジュールボタンを再度押すと、1カ月/4カ月/1週間の順に表示が切り替えられる。

 待ち受け画面にスケジュールの月間表示を設定し、スケジュールの初期表示を週間表示にした。左の待ち受け画面からスケジュールボタンで中央の画面、さらにセンターボタンで右の画面に移行できる。ToDoの終了日には未完了のToDoがあることも把握できる

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