デザインと機能を両立させたハイエンドPDC〜「nudio」を試す(3/3 ページ)

» 2004年12月10日 03時39分 公開
[坪山博貴,ITmedia]
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 スケジュール機能で便利なのは、メールをリンクできる点だ。日ごとの一覧やスケジュールの詳細画面からワンタッチでリンクしたメールの内容をウインドウに表示できる。メールをリンクするだけで済み、スケジュールとして再入力する手間を省けるのは便利だ。

 メールをリンクしたスケジュールは「メール呼び出し」が表示され、リンクしたメールの内容を右の画面のようにポップアップウインドウで確認できる。「スケジュールには日付だけ設定し、具体的な内容はメールで確認」といった使い方ができる

 日ごとの一覧では、終了日のアクションスケジュール(ToDo)も表示され、事前アラームではアラーム時の時刻を音声通知することも可能だ。ToDoは1カ月や1週間など、ほかの一覧でも表示されるようになっていればさらに便利そうだ。

 事前アラーム設定では「時刻読み上げ」も選べる。アラームと同時に「xx時xx分です」と、女性の声で現在時刻を教えてくれる

読み入力の省力化を一段進めた日本語入力

 日本語入力は自社開発の「モバイルRupo」を搭載している。読み予測、次文節予測とトレンドを押さえ、読み予測は、初期状態でも実用的に予測変換が行える辞書を装備している。

 日本語入力で面白いのは、一般的なものより一歩踏み込んだ読み予測機能。例えば2を押して「か」を入力すると「か〜こ」が先頭の読み予測候補が表示され、もう一度2を押して読みを「き」にすると「き〜こ」が先頭の読み予測候補が表示される。これは読みの2文字目以降も同様。読みの最後の1文字について、予測候補を表示するレンジを常に広げることで、少しでも少ないキー操作で予測候補を効率よく表示するロジックになっている。

 例えば「こんばんは」と入力すると、次回は「か」を入力するだけで先頭に「こんばんは」が予測候補として表示される。利用頻度の高い日本語の入力ではメリットが大きい。また予測候補一覧の中では上下左右のキーを使って候補を選ぶことができ、上下ボタンのみの一般的な選択方法よりも素早く候補を選択可能だ。

 日本語入力は次文節予測にも対応。右の画面では読みとして「あさ」と入力しているだけだが、「あした」「あそび」といった読みの候補も表示される。一般的な読み予測入力より読みの入力を省力化できる

 ただ読み予測変換候補の選択がショートカットメニューボタンに割り当てられており、使い勝手が今ひとつなのが残念なところ。また方向キーの下ボタンが通常変換に割り当てられているのには慣れが必要だ。ショートカットメニューボタンのほうが数字キーに近いため、あえてここに置いたのかもしれないが、ほかの端末から移行すると慣れるまでは戸惑うかもしれない。

「ハイエンド+高機能」を満たすデザイン端末

 nudioは、ハイエンドパケット機としてのスペックを満たしているだけでなく、3Dグラフィックアクセレーターの搭載や、同社のテレビで録画した動画の再生機能も備えるなどマルチメディア機能も充実している。

 デザイン端末をうたいながら、ハイエンド端末としてのスペックもすべて押さえた端末はほかになく、nudioは希少な存在。買い換えを検討しているが、エリアの問題などで3Gへの移行は不安──と感じるユーザーには、有力な選択肢になるだろう。

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