FMラジオも聴ける音楽ケータイ、「Music PORTER」を試す(3/3 ページ)

» 2004年12月17日 22時50分 公開
[浅井研二,ITmedia]
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音楽を聴きながらiモード閲覧やメールの送受信が可能

 音楽再生中の待ち受け画面では、最下段メニューのうち「ジャンプ」の部分が音符記号のアイコンに変わる。これを選べば、プレーヤー画面に切り替えられる。また、通常状態なら、メニューから「カスタマイズ」「カメラ」「メモリースティック」「設定」「データBOX」「便利機能」「オーディオ」「iモード」「メール」の9つの機能を実行できるが、音楽再生中の待ち受け時にすべての機能にアクセスできるわけではない。再生中に操作できるのは「オーディオ」「iモード」「メール」の3つだ。

 メインメニュー。音楽再生時は「オーディオ」「iモード」「メール」以外はゴースト表示となり、利用できない

 音楽再生中のiモード接続は問題なく行えたが、開始時など通信が生じると、それに伴ってヘッドホンにノイズが入る場合もある。ただこれは、ケーブルの具合にもよるようだ。音楽を聴きながらのメール作成や送信も問題なく行えた。

 音楽再生時にもiモードの閲覧が可能。右下の音符マーク表示が、音楽再生中であることを示す

 待ち受け時に通話着信があった場合、音楽再生は即座に停止しミュージックプレーヤー自体が終了する。画面を開いていれば、着信画面に切り替わる。なお着信音は、本体スピーカーとヘッドホンの双方から出力される。

 呼び出し音が切れたり、通話を完了しても、再生が自動的に再開されないのは不便な印象を受ける。手動でミュージックプレイヤーを再起動したとしても、終了カ所からは再開してくれない。もっとも聴いていた曲は覚えていて、その先頭から再生される。また、アラームやスケジュールの時刻になった場合も同様に終了してしまうが、メール/メッセージ着信の場合は異なり、着信音が鳴り終われば、また音楽再生に戻る。

 ヘッドホンとリモコンの内蔵マイクを使った通話は、Music PORTERを使っている側で違和感を感じる部分は特にない。通話相手に確認したところ、聞こえることは聞こえるが、ややこもった音声だという。リモコンを付ける位置は、お腹あたりでもなんとか声を拾ってくれるが、やはり、シャツなどの襟元付近がベストらしい(もちろん、それでも本体での通話音質とは差があった)。リモコンはHOLDスイッチつきで、HOLDしていても着信ボタンは有効。ただし、再生/一時停止ボタンは効かないので、ミュージックプレーヤーの再起動はHOLD解除するか、本体側面のボタンを使う。

 FMラジオは、ラジオ局の周波数が1つもプリセットされていないので、カーソルの左右を押しつつ(0.1MHz単位)、自分でチューニングする必要がある。ただし、電波状況に問題がなければ、カーソル左右の長押しで自動チューニングも可能。試したのが都市部ではなく(神奈川県の海沿いにある住宅地で試した)、受信状態は決してよくないが、2階に上がるとNHK FM(横浜)、FMヨコハマ、湘南ビーチFMを(若干ノイズは乗るものの)受信できた。

 FMラジオを起動した画面。放送局の周波数を「1」〜「9」のリストに登録でき、ダイヤルボタンでの一発呼び出しも可能。ただ、リモコンのケーブルをアンテナにしていることもあり、スピーカー出力不可なのは残念

 気になったのは、音楽再生時以外にさまざまな操作を行うと節電のためか、ヘッドホンへの出力が頻繁にオン・オフされること。このときのノイズが少し耳障りに感じた。

音楽機能が停止しても、携帯利用のためのバッテリーは残る

 バッテリーの持続時間も試してみた。本体を閉じた状態でヘッドホン再生を続け、その間、日常での使用を想定した操作(たまにiモード通信やメールの送受信、さらに30分の連続通話もはさんだ)を行ったところ、6時間後に音楽が止まった。バッテリーレベルがまだ1個残った状態で、自動的に停止するようになっているようだ。この状態以降も、オーディオ機能以外はまだ使用可能だ。

 毎日の充電は必要となるだろうが、ふだん使うには問題ないレベルの持続時間といえるだろう。

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