コンパクト&多機能なWIN「W22SA」を試す(4/4 ページ)

» 2004年12月20日 01時36分 公開
[坪山博貴,ITmedia]
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割り切れば魅力のWINエントリーモデル

FMラジオでオンエア中の曲名を表示させることも可能で、そのまま着うたフルや着うたの検索も行える

 ここまでに挙げた以外に、三洋端末のお家芸ともいえるFMラジオ機能を装備。「ラジオも好き」という人なら着うたフルの保存曲数が限られる点をカバーできるだろう。「地下鉄内では着うたフルを、地上ではFMラジオを」といった使い分けでも楽しめる。もちろんラジオでかかっている曲を即確認できるEZwebとの連携機能も備えている(2003年12月12日の記事参照)

 赤外線通信機能ではプリインストールされたBREWアプリ「アプリモコン」で、各社のAV機器をリモコン操作でき、EPGを利用した録画予約なども行える。また赤外線通信機能を備えた携帯電話とのデータ交換も可能だ。筆者の確認した範囲ではドコモの「P505iS」「P2102V」との間では問題なく静止画の送受信が行えた。周りに赤外線機能を持つ505/506/FOMAユーザーが多い人は重宝するだろう。またWindows XPでも問題なく静止画を受信することができた。

赤外線リモコン機能ではテレビ、ビデオデッキ、DVDレコーダーなどさまざまなAV機器を操作できる。加えてEPGを利用した録画予約も行える

 アドレス帳は三洋端末らしく時短検索機能も備え、待ち受け状態から1つの数字キーの長押し、短押しの組合せだけで検索も可能だ。ただ、アドレス帳を呼び出して行う通常操作でも、数字キーの長押しで「あ」「い」「う」などの五十音区分されたアドレスの先頭に移動するユーザーインタフェースは、他社製の端末から移行すると違和感が大きいだろう。慣れれば大した問題ではないが、一般的なユーザーインタフェースとの切り替えなど、選択の余地があってもいいと思う。

 また、既に述べたようにメモリカードがサポートされていない点は割り切りが必要だ。40Mバイトという大容量に見える内蔵メモリも、1曲1.5Mバイト前後という超リッチコンテンツの着うたフルを大いに楽しむにはやはり足りない。逆にいえば、音楽はさほど重要なファクターではないという人であれば、メモリカードが使えない点もデメリットにはならないだろう。静止画や動画のバックアップに関しては、例えば今回利用した「MySync Suite」とUSBケーブルWINを購入しても3000円程度なので、新たにメモリカードを買うつもりで購入すれば余計な出費という程でもない。

 WINのエントリーモデルとはいえ、十分多機能なW22SAは他の冬WINにはない機能も備えており、コンパクト、軽量という点も大きな魅力だ。ミュージックプレイヤーの出来が良いだけに、着うたフルなどのコンテンツが生かしきれないのは残念だと思うが、ミュージックプレイヤーとしてヘビーに利用しないと割り切れるなら、かなり魅力的な端末だ。

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