冬WINのスタンダード、「W21T」を試す(3/5 ページ)

» 2004年12月28日 05時00分 公開
[坪山博貴,ITmedia]

高速ズーム、ファイルサイズ変換、撮った後が便利

 カメラ機能は130万画素CMOSカメラとライト機能を搭載。画質に関しては既に荻窪氏がレビュー済みなのでここでは触れないが、CMOSカメラとしては暗所でのノイズも少なく、撮影時のファインダーとしてのレスポンスも良い。CMOSというと画質的には悪いイメージが付きまとうが、コンパクトデジカメの代替を狙った人でない限りさほど不満は感じないはずだ。

 撮った後はなかなか快適だ。3×3コマのサムネイル表示を採用しており、miniSDカード内のデータでも表示にかかる時間は0.5秒〜1秒程度といった感じ。サムネイル表示中でもキー操作を優先してスクロールするためストレスも溜まらないし、ページスクロールもできる。リスト表示も可能だがあまり必要性は感じない。

サムネイル表示中でもフォーカスされた画像のサイズ、ファイル名、ファイルサイズが上部に表示される。上下キーでのスクロールが行単位なのも便利だ

 一覧からの表示も高速で、miniSDに保存したSXGAサイズの静止画でもほとんど待たされることなく表示できる。ズーム機能も高速で、SXGAで撮影した静止画は36段階に拡大表示が可能。ズームキーを押しっぱなしにすれば5秒程度で最大ズームに達する。またVGAやSXGAで撮影した画像を考慮して、90度回転させてからズームすることもできる。

SXGAで撮影した画像。等倍以上まで拡大ズーム表示でき、メモ代わりにカメラを使う場合も細かな文字まで読み取れる

 au端末では標準機能となりつつあるが、ズーム機能を利用して任意の部分を任意のサイズで切り取るようにリサイズできる。リサイズはQVGA(壁紙サイズ)〜60×80ピクセル、サブディスプレイ用や発着信時の表示画面サイズにも切り取れる。

 SXGAやVGAサイズでの撮影で便利なのは、画面サイズそのままにEメールで添付可能なファイルサイズに変換できることだ。最初からメールモードの画質で撮影してもいいのだが、普段からファインモードで撮影してファイルサイズ変換を利用したほうが高画質なオリジナルを残せるし、画質設定を切り換える手間がない。

撮影サイズはそのままにファイルサイズだけ圧縮が可能。画像切り出しもズームを併用できるので、静止画の任意の位置を任意のサイズで、QVGA(壁紙)サイズ以下に切り取れる

 SXGAからVGAサイズへのリサイズがないのが少々不満だが、撮った後は基本的に快適で、SXGAやVGAサイズで撮りっぱなしてもほとんど困ることはない。ほかの冬WIN端末では全画面表示できない画像(ほかのデジカメで撮影した画像など)も全画面表示が可能など、細かい点までかなり頑張っている印象だ。

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