屋内外ともに安定した高画質が得られる〜「F901iC」(3/4 ページ)

» 2005年01月07日 18時08分 公開
[荻窪圭,ITmedia]

 次はあずま屋。これはちょっとカシオのEXILIM S20と比べてみよう。

 あずま屋を撮影。左がF901iC、右がEXILIM

 こちらもかなりいい。真冬なので青々というわけにはいかないが、暗いところはぎゅっと締まってるし、白トビも特になく、全体のクオリティは非常に高い。ディテールのシャープさではEXILIMに負けているが、携帯という限られた枠の中ではトップクラスといっていいだろう。

 庭園を撮影。左がF901iC、右がEXILIM

 どうしてもディテールの解像力などは負けるが、F901iCもかなりいい感じ。中間調がもうちょっと持ち上がっていてもいいかも、というくらいだ。

 ただ、光が強すぎるとちょっと辛くなってくる。

 白い案内板が白くなってないし、空も一部色がずれている。シチュエーションによってはちょっとつらいこともある、ということだ。それでも空にも目立つノイズはなく、悪くはない。

 F901iCの特徴の1つに、2Mモードでも使えるデジタルズームというのがある。

 左が標準、右が4xのデジタルズーム

 さすがにデジタルズームにすると、ディテールはもやっとして荒れるが、これだけあればけっこう使えそうである。荒れてもいいからデジタルズームがほしい──という場合もあるからだ。

 撮影効果の逆光機能も見ておこう。逆光モードにすると「スポット測光」に切り替わる。これによって“画面中央の被写体が暗ければ明るく撮る”というわけだ。

 左が標準、右が逆光モード。違いは一目瞭然だ

 屋外編最後はマクロモードを見てみよう。

 マクロモードで撮影

 晴天下のマクロモードで撮った写真のクオリティは、思わず感心するほど高い。もともとマクロ撮影はデジカメが得意とするところではあるが、F901iCもなかなかだ。

屋内撮影編

 屋内編の最初は、蛍光灯下の作例だ。

 蛍光灯の補正もされているし、ピントがあるべき箇所にはしっかり合っている。もう少し中間調が明るめに出てくれるといいのに──というくらい。

 次は白熱灯下を見てみよう。

 左がオート、右が白熱灯モード

 白熱灯下では、照明の赤みをやや残す結果となったが、これはこれで雰囲気があっていい。これを嫌う場合はホワイトバランスを白熱灯に合わせてやればいい。ISO100にちょっとだけ増感されたが、色はいいしノイズもあまり目立たない。

 ただF5.4とレンズが暗めなのでシャッタースピードも1/9秒とちょっと遅めになった。手ぶれに注意したい。

 マクロモードで撮影

 室内マクロはオートホワイトバランスで撮影。1/9秒でISO120。やや赤みは残っているが、いい感じのバランスで撮れている。

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