屋内外ともに安定した高画質が得られる〜「F901iC」(4/4 ページ)

» 2005年01月07日 18時08分 公開
[荻窪圭,ITmedia]
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 では暗所での撮影に行こう。

(標準) (夜景)
(標準+ライト)

 標準だと1/4秒ISO160と、必要以上にシャッタースピードを落としたりISO感度を上げたりはせず、このあたりでとどめているのは賢明。おかげで雰囲気があり、暗部が黒く締まった写真になった。

 暗いところでも強引に撮りたいときは夜景モード。このモードではISO1000まで超強引に増感した。これはすごい。ただしその分、ノイズもハデに出てしまっている。普通に夜景を撮るなら(例えば、夜空に灯りがまたたいているようなシチュエーション)標準のままで撮ったほうがいいかもしれない。夜景モードは強引に暗いところで撮りたいときに使えばいい。

 ライトを使うと、ライトの弱さを補うためにISO300まで増感。ライト自体は強く発光するタイプではないので、近距離撮影時の補助光程度のつもりで使うのがよさそうだ。

バランスがよく、お薦め度が高いカメラ機能

 動画機能にも少し触れておこう。F901iCは、320×240ピクセルで秒20コマというなかなか優秀な動画撮影機能を持っているのだ。再生すると分かるように、動きも滑らかだ。

QVGAサイズの20fpsで撮影した動画。フォーマットは3GP(クリックで動画再生)

 一見何の変哲もないカメラ付き携帯であるF901iCは、静止画も動画も意外な実力を持つ端末だ。少なくともメガピクセルクラスのカメラ付き携帯ではベスト5には入るクオリティといえる。特に屋外での画質はいいし、わざわざカメラスタイルをとらなくても、縦長の高解像度画像を撮れるのも筋が通っていると思う。インタフェースも悪くない。

 AF用のボタンを別途設けてほしかったとか、AF時はマクロから遠景までシームレスだともっと便利──などの要望はあるが、ぱっと開いて縦位置で撮ってさっと送る──といった使い方をするにはお薦め度が高い製品だ。

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