PCでのモニタリングは、ブラウザからURLを指定するだけで開始できる。動画モニタリングにはActiveXコンポーネントを利用するため、初回のみActiveXコンポーネントのインストールが必要だが、付属CDからインストールしてもいいし、インターネットからインストールしてもいい。また付属CDを利用すればLAN上のSurfeelを検索し、ブラウザで設定ページを表示させることも可能だ。
PCでのモニタリングは動画、静止画共に640×480ピクセル(VGA)まで対応している。インターネット接続には相応の送信速度が要求されるが、VGAでも1Mbpsあれば動画モニタリングが可能なようだ。ADSLやケーブルテレビでもほぼクリアできるだろう。
圧縮の影響は感じるが640×480や320×240ピクセルのモニタリングはさすがにクリアな画質。流れるようにスムーズとまではいわないものの、フレームレートも十分に確保されている。画質の設定にもよるが、FOMAのテレビ電話と比較しても遜色ない。家庭利用も考慮したライブカメラとしてはかなり良好な部類に入るのではないだろうか。
携帯電話からのモニタリングもURLを指定するだけで開始できる。動画モニタリングにはiアプリを利用するが、初回に自動でダウンロードされ、起動も画面の指示に従えば自動で行われる。なお今回は携帯電話でのモニタリングには「FOMA F901iC」を用いた。
携帯電話での動画モニタリングは174×144ピクセルとなり、PCでのモニタリングほどの鮮明さは期待できない。しかし画面サイズの範囲では十分鮮明で、カメラユニットのオーバースペックが良い方向に機能している。フレームレートはFOMA 90xシリーズでも最大3fpsと、動画というよりは連続静止画という雰囲気だが、モニタリングという用途には十分だろう。
気が利いているのは、自動設定機能を有効にしておくと画面サイズを自動で携帯電話向けに変更してくれることだ。PCで640×480ピクセル、320×240ピクセルといった画面サイズでモニタリングした後でも設定を変更する必要はない。
携帯電話でのモニタリングでは、実は静止画モニタリングのほうが使い道がありそうだ。最大640×480ピクセルでのモニタリングが可能で、この画像サイズのまま保存もできる。
もちろん640×480ピクセルの画像はQVGAディスプレイのFOMAでも縮小表示になってしまうが、静止画としていったん保存すれば携帯電話側の拡大表示機能などを利用し、PCと変わらない鮮明さで画像を閲覧できる。動画モニタリングでは解像度が足りない、と思ったときは静止画モニタリングを利用してみるといいだろう。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.