Bluetoothでロボットを操作せよ〜「Pirkus・R」と遊んできました(2/3 ページ)

» 2005年01月22日 04時08分 公開
[芹澤隆徳,ITmedia]

 携帯電話をリモコンにしたロボットは、防犯機能付きのホームロボットを中心にいくつか存在し、通信にBluetoothを使うロボットも登場している。

 ただし、Pirkus・R Type-01の場合は、携帯電話とBREWの組み合わせが技術的なポイントになる。「携帯電話に専用のBREWアプリを入れると、Bluetoothを使って操作できるようになります。Bluetooth 1.1のシリアルプロファイルを使用していて、いわばケーブルで繋がっているのと同じ状態。数字キーを押すと、ロボットにアクション実行コマンドを送信します」(KDDI、モバイルソリューション商品開発部、モバイルソリューション1部2グループの中村健一氏)。

photo BREWアプリ「Pirkus・R TYPE01 remote Control」

 また、Bluetoothには従来のワイヤレス方式(ラジコンのFM-PPM方式など)にはないメリットがいくつもあるという。まず、もともと携帯端末向けに開発された技術であり、省電力であること。2つ目は、指向性がなく、プロポのようにアンテナをロボットに向けるといった手間が発生しないことだ。「伝送距離は約10メートルあり、最初に通信相手をピンコードで特定するため、セキュリティ面でも有利」(中村氏)だという。

 さらに、Blutoothの双方向通信を活かし、携帯電話側でロボットの状態がわかるようにした点も特徴だ。コントローラ画面の「メッセージウィンドウ」に発動させた技の名前や「前進中」といった状況メッセージを表示する仕組みで、たとえばロボットが転倒すると「こけた…」と教えてくれる。実用性はともかく、Bluetoothとジャイロセンサーを搭載したPirkus・R ならではの機能といえるだろう。「双方向通信を使った拡張性にも期待してください」(本堂氏)。

photo コントローラ画面の下部に表示される「メッセージウィンドウ」。赤い字で現在の状態を教えてくれる

 さらにもう一つ。Bluetoothを搭載したPirkus・R Type-01は、プロポ操作のロボットよりも反射神経が良いらしい。「先日、ホビー誌の取材があったんですが、キーを押してから実際に動作するまでのレスポンスが早いと驚いていました」。通信方式の違いだけに起因するのかどうかは微妙だが、格闘するロボットにとっては大きなポイントになりそうだ。

 コントローラになる携帯電話は、冬WINの「W21T」(旧モデルは、ヒープメモリ容量などの都合もあってサポート対象外)。ロボットを組み立て、EZアプリの「au携帯ロボットコントローラー」をダウンロードすれば操作できるようになる。

 ただし、アプリには「前進」「後退」、左右の「ターン」といった基本動作しか入っていないため、「キック」や「パンチ」などの技(特殊アクションプログラムと呼ぶ)は別途ダウンロードする必要がある。携帯電話とロボットを通信状態にしておき、アプリからダウンロードを実行すると、落としてきた特殊アクションプログラムを自動的にロボットのメモリに転送。あとは、設定メニューから、W21Tの数字キーにアクションを割り当てるだけでいい。0から9まで、10個の技を設定できる。

パソコンでオリジナル技を作る

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