FOMA初のスライドケータイ「D901i」を試す(3/3 ページ)

» 2005年02月21日 22時42分 公開
[坪山博貴,ITmedia]
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 F90xシリーズで便利な機能の1つに挙げられる、待ち受け画面をPIMのように使える情報表示機能も搭載されている。待ち受け画面を最大5分割でき、任意のエリアにさまざまな表示情報を割り当てられる。スケジュールや未読メールは件数だけでなく題名の先頭部分も表示され、不在着信はアドレス帳に登録した相手なら名前が表示される。決定キーを押すと情報が選択可能になり、スケジュールや未読メールの詳細にも素早くアクセスできる。

 画面を3分割し、上半分にカレンダー、その下にスケジュール、新着情報を表示するように設定した場合。新着情報は不在着信、新着(未読)メール、伝言メモなどから必要な情報を選べる

 常にディスプレイが表を向いているスライドスタイルでは、この情報表示機能がより生きてくる。受信したメールが急ぎの内容かどうかすぐ把握できるうえ、スケジュールも直近の予定が何かを一目で確認可能だ。

 待ち受け画面のアニメーションやFlashと情報表示は終話キーで切り替えられ、待ち受け画面の楽しみと便利な情報表示を両立できる。またスライドにも連携し、閉じると情報表示、開くとアニメーションやフラッシユの表示に切り替わるようにも設定できる。プロテクトキーロックをオンにしていても、閉じた状態では常に情報表示になる。情報表示機能とスライドスタイルは相性がよく、PIM利用での利便性は高い。

スタイルもソフトウェアも大きく変化したD901i

 FOMAの最新モデルとなる901iシリーズは、好評だった900iシリーズのコンセプトを引き継いだものが多く、劇的な変化を遂げた端末は少ない。この点では、スタイルもソフトウェアも大きく変わったD901iはユニークな存在だ。

 ソフトウェアが「Symbian OS」ベースとなったことで、従来の三菱端末らしさは失われてしまったが、日本語入力が次文節予測対応となり、強力なPIM機能も追加されるなど、D900iから強化されたポイントは多い。

 F90xシリーズで大きな注目を集めた音楽プレイヤー機能も備え(2004年7月の記事参照)、アップルコンピュータの音楽ソフトiTunesなどで音楽CDから取り込んだAACフォーマットのファイル再生にも対応する。

 PIMの基本となるアドレス帳は、電話番号だけでも1件あたり5つの番号を登録できる。住所や会社名、メモなども登録可能だ


 スケジュールは月間一覧でもアイコンでスケジュールの種別を識別できる。PIMとしてはToDo機能がないのは残念だが、スケジュールは日にちを範囲指定や終日設定にしたり、事前アラームも設定できる。これがToDo代わりに使えるだろう


 日本語入力は読み予測、次文節予測にも対応。読み予測候補も最初から豊富だ。ただしATOKではなくなったため、従来の“D”ユーザーは賛否両論はあるだろう

 D900iで大きな特徴として打ち出していた動画再生機能は、ビデオ出力機能が省略された。しかしQVGAサイズの3gpファイルに加え、AV機器でもサポートされるSD-VIDEO(ASF形式)の再生にも対応した。スライドスタイルなら閉じた状態での動画再生も可能な上、横向きにして2.4インチのディスプレイいっぱいに動画を表示できる。モバイル動画プレイヤーとしての実用性はむしろ向上しているだろう。

 動画再生はSD-VIDEO(ASF)にも対応。QVGAのモバイル向けとしては高精細な動画も再生できる


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