jigブラウザが単なるフルブラウザと違うのは、“できるだけ少ない操作で必要な情報を得る”ために、さまざまな工夫がされているところだ。
筆者が活用しているショートカットをいくつか紹介しよう。
ショートカットの[4]に筆者は「乗換案内」を割り当てている。待受から復帰、そして[4]を押すと始発駅と到着駅を入力する画面が現れる。アプリなので一切通信はなし。起動は瞬時だ。入力して検索ボタンを押すと、Yahoo!の路線情報が表示される。PCサービスだけに、細かな設定はもちろん、地図や定期代なども確認できる。
ショートカット[5]には、「地図」を割り当てている。現れる入力画面に地名を入力すれば、即座にYahoo!のマップを使い、その場所の地図が表示される。
jigブラウザならではの部分は、ブラウザアプリにもかかわらず地図のスクロールができるところだ。Yahoo!のプレミアム会員になっておけば、800×600ピクセルの地図画像が表示できる。
「パソコンモード」のレイアウトで、画像読み込みを「読み込む」に設定しておくのが肝である。PC向けの広いWebページを窓からのぞくように表示するjigブラウザの場合、大きく表示された地図をぐりぐりとスクロールさせてチェックできるのだ。(実はもっといい設定がある。下記参照)
はっきりいって、こうした場合の地図スクロール速度は並ぶものがない早さだ。携帯の地図専用アプリでもここまで快適には閲覧できない。
ちなみにレイアウトは[#]、画像読み込みは[*]にショートカットが割り当ててあるので、それを使うこと。画像の再読込はショートカットを使ってもいいが、右ソフトキーの[操作]−[3]でもいい。
携帯でPCサイトをストレスなく読むコツは、画像を見ないことだ。画像を読み込まないように設定しておけば、通信料金も安くなり、表示速度も上がる。
オススメの設定は、レイアウトが「ケータイモード」、画像読込設定は「読み込まない」だ。そして地図などのコンテンツの場合、表示したい画像の上にカーソルを合わせて、[操作]ー[7]の「画像表示」を行う。
ちなみに筆者は[2]に画像表示のショートカットを割り当てている。
Webベースのスケジューラの多くは、jigブラウザからチェックが可能だろう。jigブラウザはSSLにこそ対応していないが、標準認証が利用でき、Cookieが使えるため、快適に表示できる。
このときに活用したいのが「ページ内検索」。例えば複数人の予定が登録されているグループウェアのスケジュール画面をチェックすることを考えよう。いちいちスクロールさせなくても、自分の名前を検索すれば、その位置にカーソルがジャンプしてくれるのだ。
ここで秀逸なのはjigブラウザが最後に検索した文字列を記憶してくれていることだ。まず「下検索」を[1]当たりにショートカット割り当てしておこう。続いて「斎藤」という文字を一回検索する。その後は、常にスケジューラを開いて[1]を押せば、「斎藤」の名前がある予定が画面に現れるというわけだ。
ちなみに、PCサイトを携帯で見る際には、できるだけスクロールさせないのが快適に使うコツだ。1つは、右ソフトキーの[操作]ー[縮小ビュー]を使って、目的の位置へジャンプする。
2つ目は、PCで言う[Tab]キー、[次フォーカス]を有効に使うことだ。デフォルトでは、[3]キーに割り当てられている。
なお、スクロールが使いやすい端末を使うと、jigブラウザはさらに快適に動作する。「F900iT」はタッチパネルで操作が可能で、リンクなども押しやすい。「N900i」「N900iS」「N901iC」は、トラックポイントのようなニューロポインタを備え、スクロールが容易だ。メニューもニューロポインタで高速スクロールできる。細かな位置の調整は十字キーで行うようにしよう。
またできるだけ高パフォーマンスな端末を使うと、jigブラウザの快適性は増す。ドコモの場合、900iよりも901i。メーカー別ではシャープ製端末が高速なようだ。
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