手持ちの音楽CDの楽曲を、手軽に携帯で聴けるのが、富士通製FOMA「F901iC」と「F700i」。アップルコンピュータのジュークボックスソフト「iTunes」でAAC形式にエンコードした楽曲をminiSDに入れると、携帯電話側で再生できる。
「F900i」以降の富士通製FOMA(FOMAらくらくホンを除く)と三菱電機製FOMA「D901i」も同様の機能を備えるが、miniSDに楽曲を保存する際の手順が少々煩わしいのが難点(2004年7月の記事参照)。F901iCとF700iには、PCとの連携用ソフト「miniSDユーティリティ」が付属、楽曲をiTunesからドラッグ&ドロップすることでminiSDに音楽を取り込める(2004年12月の記事参照)。
PDC端末では、音楽携帯をうたう「Music PORTER」(2004年10月の記事参照)がある。メモリースティックDuoに保存したATRAC3ファイルの再生に対応するほか、FMラジオチューナーも内蔵。楽曲のエンコードやチェックインを行えるPC用ソフトや、接続用ケーブルが付属し、“箱を開けてすぐ音楽を楽しめる”ことをウリにしている。
premini-IIや「SO506iC」も音楽再生機能を備える。ただしPC(ソニーのバイオや、メモリースティックリーダー/ライター)からメモリカードにチェックアウトするか、音楽配信サイトからダウンロード、またはコンビニエンスストアなどのマルチメディア端末で楽曲を購入する必要がある。
ドコモ端末は、ゲームのラインアップが豊富なのも特徴の1つ。ゲームを楽しめる端末が欲しいときにまず考えるべきは、各シリーズがどのiアプリに対応しているかになる(2月2日の記事参照)。
シリーズ | 900i | 901i | 700i |
---|---|---|---|
iアプリ容量 | 500Kバイト | 500Kバイト | 230Kバイト |
3Dエンジン | V3 | V4 | V4(一部除く) |
より高度なゲームを楽しみたいのなら、901iシリーズを選んだほうがいい。アプリの容量は900iと同じ500Kバイトだが、3Dサウンドへの対応や、より高度な3Dグラフィック表現が可能になるなどバージョンアップされている。例えばファイナルファンタジーIIの完全移植版は901iシリーズ専用アプリとして開発されている。
900iシリーズ向けアプリも、ラインアップが増えてきた。家庭用ゲーム機でおなじみのアプリが大量に移植され(2004年2月の記事参照)、ファイナルファンタジーやドラゴンクエストの完全移植版も楽しめる(D900iを除く)。
FOMAの普及機に位置づけられた700iシリーズは、アプリ性能はPDCの506i相当となる。ファイナルファンタジーやドラゴンクエストの完全移植版など、90xi向けアプリでは遊べないので、注意が必要だ。
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