ドコモダケに対抗? 幻の「auシカ」を追う(2/2 ページ)

» 2005年04月25日 17時14分 公開
[杉浦正武,ITmedia]
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 現実世界で、シカはキノコを食べることがある。たとえば野生のシカがキノコを食べた、というような記録は各地で報告されている。だから、auシカはドコモダケに対抗するキャラとしては最適といえる。

 ただ、この“広告合戦”が過激に過ぎるとして、auシカを快く思わない人間も現れた。実際、ネット上の書き込みを見ても「あまりに露骨」「(こうした広告上の対抗策は)日本的でない」などの書き込みが散見された。

 こうした反応に何より敏感に反応したのが、当の沖縄セルラーだった。新聞チラシをばらまいてから一転、auシカのメディア露出は控える方針をとったようで、今日にいたるまで正式なメディアではあまり取り上げられていない。auシカが“幻”になった背景には、そんな経緯があったようだ。

 ちなみに、ITmedia編集部も沖縄セルラーと粘り強く交渉したがauシカの画像は入手できなかった。どうしてもauシカを見たい人は、ネット上で探してもらうしかない。Googleで「auシカ」などのワードで検索し、各サイトのキャッシュなどを見ていけば見つけられるのではないかと思う。

全国展開できるか

 実際のauシカは、なかなか愛きょうのある表情をしている。auシカとおぼしき画像を見た女性は、「かわいい!」と肯定的な評価をするケースが多いようだ。前述のとおり非難の声もあるが、正反対に面白いキャラだから全国展開しないのか? という意見もある。

 auシカは沖縄セルラーが制作したキャラクターだから、各地のauが呼応しない限りはこの動きはない。逆にいうと、全国化の機運が盛り上がれば可能性はある、ということでもある。

 ちなみに、KDDI東京本社の反応はどうだろうか?

 「いまのところ、auシカをマーケティングキャラクターにする予定はない」。笑って答えてくれた本社広報部の声色からは、それほど真面目に全国化を考えていない様子がうかがえたのだが。

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